インタビュー
写真集『existence』

/ フォトグラファーがこだわる、時間と空気感のあるモノクロームとは?/
昔ながらのカメラで撮影した“歳月”を伝える写真集
『existence』は、サンフランシスコで写真を学んだフォトグラファー・松元康明さんが立ち上げた出版社で製作されたはじめての写真集です。長い歳月を経たものが好きな松元さんから、フィルムカメラを使用して“時間”や“雰囲気”を撮るテクニックや、海外の写真家たちから好まれているという装丁スタイルなどをうかがいました。
長い歳月を重ねたものが好きで、今回の写真集も「時間」をテーマにしました。
時を経て貫禄が出た“古いもの”のポートレイトを撮りたかったんです。
写真集を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
通常はギャラリーで展示発表しているんですが、コロナの関係で展示会ができなくなって、ギャラリーに足を運ぶお客さまが減ってしまったんです。そこで友人と屋号だけの出版社を立ち上げて「本を売ることで作品を広めていこう」とはじめたのがきっかけですね。その第一号が私の写真集で、作家の友人たちも、屋号の元に次々と発表していけたらいいな、と思っています。
“古いもの”を撮る理由は? モチーフは海外のものを使われているのですか?
歳月をかけて成長する“森”とか、“古いもの”とか、いわゆる長いスパンを経たものが好きなので、作品は「時間」をテーマにしたものが多いんです。長い年月を経たものって、人間のおじいちゃんやおばあちゃんのような貫禄があるでしょう? そういう人たちのポートレイトを撮るような気持ちで“古いもの”を撮りたかったんです。モチーフは日本の蚤の市で見つけたものが多いですね。どこのものでも、何に使うか分からないものでも、雰囲気を基準に選んでいるので、買ってから用途が分かることも多い。そういった理由で写真のタイトルも一風変わったものが多いんです。
▲写真集に使われた、時間を感じさせる“古いもの”たち
一つひとつの写真のタイトルはどういうイメージでつけられるのですか?
最初は“古いはさみ”というような、ストレートなタイトルを付けていたんですが、本を作る上で仲間から「具体的な説明はいらないんじゃない?」って言われて。確かに撮っているのは、ものの機能ではなく、時間や醸し出す雰囲気なので、説明がない方が素直に感じてもらえると思いました。タイトルは、撮った作品を見て直感で付けることが多いですね。タイトルで「これはどういうものだろう?」って見る人の頭をポカンとさせて、少し違った視点を持ってもらえたらいいなと。それで「こういう人生を歩んできたのかな?」とイメージを膨らませながら見てもらえたらうれしいです。
“古いもの”がモチーフだから写真もモノクロで撮られているのですか?
どちらかというと、モチーフよりテーマを重視しています。私は蛇腹カメラを使ってモノクロ写真を撮っているんですが、なぜかというと、時間をかけて1枚の絵を描くようなイメージで構図を決められるからなんです。さらにシャッタースピードを長くして、光量の多いストロボを何回も使って撮影しています。これは自然光で5分かけて撮影するのと同じになり、1つのフィルムに時間のまとまりを吸い込むみたいな撮り方をしてくれる。だから、長く生きてきたものの「時間」を捉えられて、時の流れを感じられるのかなと。特にフィルムというメディアは空気感も伝えられるようで、たとえば黒もフラットにならず、深みが出るんですよね。
▲撮影で使用する蛇腹カメラ(左)とフィルム(右)
装丁は海外の写真家のような「表紙に箔押しと写真の貼りこみ」スタイルに。
モノクロ写真もこだわってカラー印刷にしたら目指す黒が出なくなってしまい…。
写真集を作るにあたって上製本にされた理由やこだわりはありますか?
自費出版でも上製本は作ったことがなかったんですが、製作に参加しているメンバーが上質なものにこだわる人が多かった、ということもあり、ハードカバーで作ることになりました。でも、いつもの印刷所に問い合わせても、上製本を個人レベルで受けてくれるところがなくて、あったとしても高額で…。そうしたら「ガップリ!」さんにたどり着きました。ここなら、予算内で質のよい上製本が作れるんじゃないかな? と思って製作をお願いしました。
表紙に箔押しと貼りこみもされていますね。イメージしていたものがあったのですか?
「こういう表紙のスタイルで作りたい!」というのはありました。布のハードカバーに箔押しでプリントをするというスタイルは、海外ではわりと定番なんです。好きな出版社とか作家さんの本はだいたいそのスタイルなので、私もやってみたかったんです。
▲表紙の箔押し、貼りこみと表紙素材の布クロス
立ち合い校正をされましたが、やってみてどうでしたか?
オフセット印刷でお願いできればスムーズだったかもしれないですが、フィルムが伝える階調とか、細かなグラデーションの再現が難しかったです。特にフィルムの階調はオフセットでも完全に再現することはできないって分かっていたので、そういう状況でどこまで行けるのか、をお願いしたので、面倒だったと思います。
実際、理想のものに仕上がりましたか?
今回「ウォームトーン」という、モノクロでもセピアっぽい温かみのある印画紙を使って撮影しました。その色も含めての作品だったので、モノクロ写真でもカラー印刷にしてみたんです。そうしたら、目指していた黒を出すのが難しくなってしまって。そんな時、試しにRGBで印刷してみたら、意外にも深みのある黒が出たんです。CMYKだと黒の強さが足りなくて平面的だったり、グラデーションがつぶれてしまったりしたところが、RGBではうまくいって、現場の方も「まさかRGBなんて!」と思ったはずです(笑)。
▲RGBで印刷することで理想に近い黒を再現
夢だった、はじめての豪華上製本ができあがって感動!
さらに良心的な価格設定に、驚いた周りの人たちから質問攻めにされました。
写真集が出来た時の感想を教えていただけますか?
自分にとってはじめての上製本だったので感動は大きかったです。重厚感を含め、上製本の装丁も内容もマッチしている感じ。海外の写真集は中を見る前から感動する部分が多くて、ページを開くまでに時間がかかっちゃう。そんな本を目指していたので、今回それが叶ってうれしかったです。
写真集は販売されているのですか?
オンラインショップと出版記念パーティーで販売したらほぼ完売で、今は手元に数冊あるくらいです。また、以前通っていたサンフランシスコの大学の恩師に献本したご縁で、宣伝する機会をいただいたので、海外からも注文が入ってきています。今後は、他の作家の作品も数冊出版したところで「アートブックフェア」に参加したいと考えています。
▲展示した写真と共に置かれている写真集
写真集の評判はいかがですか?
個人で上製本の写真集を作ろうとすると、費用的に気合を入れないといけないんです。なのに、今回箔押しまで付けたので「どこでやったの?」「お金がかかったんじゃない?」と質問攻めにされました。「ガップリ!」さんのおかげで良心的な販売設定にできたからか「じゃ、買おう」という方もいらっしゃいました。もちろん製作費や卸値も考慮した価格なんですが、仲間からは「これは安すぎでしょ?」って怒られちゃいました(笑)。辛抱強く対応していただいたおかげで「印刷の質もいいですね」というお声も多かったです。
「ガップリ!」のサービスはいかがでしたか? また、今後、作ってみたい作品はありますか?
1番は、個人レベルの予算で上製本に対応していただけたこと。表紙の箔押しもやっていただいて、ありがたかったです。今後は、本自体の質としては今回作っていただいたものに続くような感じの作品を作りたいです。あとはやっぱりオフセットでの印刷も試してみたいな、と思います。
海外の写真集のように雰囲気があってオシャレな松元さんの写真集。
これに続く作品はどんな感じになるのか、今からとても楽しみです!
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- 記念誌『士別市立多寄小学校開校120周年記念誌』
- 藤澤 信吾 様
- 作品集『SMILE GAKU IGARASHI初作品集』
- 株式会社六り 様
- ART BOOK『Someday, Somewhere, Someone』
- yui yoshimura 様・yoshitaka furukawa 様・tomoko ogawa 様
- 図版『大正、阿佐ケ谷、高円寺。影印版杉並町誌附町名鑑』
- 図版研レトロ図版博物館 様
- スケッチブックシアター『いちかわのかぞえうた。』
- 「いちかわ かぞえうた」プロジェクト 様
- 画集『熊倉 雅 画集』
- 熊倉 雅 様
- 詩画集『∀KIKO pictures and poems』
- ∀KIKO 様
- 写真集『創立60周年記念写真集』
- 全日本写真連盟浦和支部 様
- 絵本『すてきなおとどけもの』
- 絵・神田瑞季 様 文・かのりんか 様
- 植田祥月作品集『風にふかれて』
- BEKKO BOOKS 様
- 作品集『OUYO』/『空中オルガン』他
- 堀田展造 様
- 写真集『366Happy’s』
- 株式会社スタジオ366 様
- 教本『ママとあかちゃんのための りとぷち』
- ムジカリーナ 松本由美子 様
- 写真集『DIAMANTAIN』
- 黒木式 様
- にゃーご こうえんへいく
- 株式会社blue dreamプランニング ずむずむ®絵本 真下直子 様
- My Friends
- 作/くりくり 様 絵/ふっかー 様
- ありしろ雑貨店&ILLUSTRATORSポストカードブック
- ありしろ雑貨店 様
- IGA☆GURIO CALENDER
- いが☆グリオ実行委員会 様
- パンダのひこまろカレンダー Life / パンダのひこまろ うちわ
- パンダのひこまろ 様
- MONSTER'S STORY BOOK
- TOMASON 様
- のりまき のりちゃん
- 絵本とおひるね舎 甲斐 絵里(エリック ウーリ)様
- 平田五郎
- りふdeおは梨 様
- うまれもった ひかり / アゴのはずれた くるみわりにんぎょう
- えのもと かずき 様
- のりまき のりちゃん
- 絵本とおひるね舎 甲斐 絵里(エリック ウーリ)様
- Kalligrafien壁掛けカレンダー
- 蘆野ゆり子 様
- 『モノクロリウム』
- 未早 様
- 魔女のレストラン
- 株式会社グラフィッコ 様
- WHAT'S THIS?
- SAKURA 様
- たのしみながら少しづつ
- 山下 泰 様
- 「カレンダー」「手帳」「カードブック」
- yojibee 様
- ここに生まれてきたんだよ
- 伊敷トゥートリサ 様
- やぎちゃんと秘密の線香
- 八木 宏幸 様
- Fantasy
- Yuri Alfrancaix 様
- ちびおるめのひと駅の大冒険
- 社会芸術ラボORINAS 佐原香織 様
- 『itonami』
- はたらきアリ出版(著者 浜野かもめ)様
- C4 DESIGN LABEL CALENDAR
- 株式会社シーフォーデザインレーベル 様
- 智代の絵手紙(食)(心)(花)
- 虹色工房 様
- 日めくりカレンダー
- 有限会社アーデルバッティングドーム 様
- GARO
- クニプ― 様
- EVER GREEN / だいじょうぶ
- Fleurbrahman Art 様
- てふ ひらり はたり
- Akiko.B.Mimura様/スゲノマロ 様
- いちにち
- 横瀬芽実依 様
- 育てるタオル 育てる暮らし
- 株式会社 英瑞 様
- イトウってなーんだ?
- 猿払イトウの会 様
- てんぷら!声を聞かせて
- 社会医療法人同仁会 耳原総合病院 様
- バリアフリー戦隊ダンサナクセイバー ~心のバリアフリー編~
- NPO法人自立生活センターSTEPえどがわ 様
- いったい どうなっているんだぃ?
- 群馬医療福祉大学 村山明彦様 山口智晴 様
- マジック用絵本
- RYU(大迫龍太) 様
- 夏休みの思い出
- 緒方悠輝也 様
- あまのいわと
- 岡山県神社庁 様
- だって、くまだもの~歯医者さんへいく~
- コンシェルクリニックグループ 様
- クロとシロ
- 横尾勇樹 様
- れいぞうこさんちのおおげんか
- 佐久間千恵子 様・山本夏子 様
- Andre’s Wonderful Adventure1・2・3
- 森 マリエ 様
- さばくと少年
- 阿賀嶺壮志 様
- 一人じゃない あなたもだれかのLINK
- なぁちゃ 様
- Happy Sora no Osanpo
- mu-ma 様
- うしのあし ひとのあし
- 国立大学法人東北大学・東北アジア研究センター 様
- うみのなかってどんなとこ?
- まなべやすこ 様
- たびするウミガメ~これからのウミはどんなウミ?~
- 井出美藍 様
- くるくるおじさん
- Sakuchi(BOTTO) 様
- ジャンのきいろいリュック
- 中根富美代 様
- Peace of Harmony and Love
- たきざわたかこ 様
- 私たちの伝えたい日本のマナー
- 品川女子学院 様
- アイリス あてまの森のニホンリス
- あてま森と水辺の教室ポポラ 様
ガップリ!で印刷・製本した作品をご紹介「ガップリ!ギャラリー」
「ガップリ!ギャラリー」では、ガップリ!で印刷・製本したお客さまの製作事例をご紹介しています。
ギャラリーでは、作品の写真だけではなく、仕様や特徴、お客さまインタビューなども掲載しています。検索機能もあり、「製本タイプ」「サイズ」「用途」「オプション加工」「業種」から絞り込んで、素早く見たい製作事例が探せます。
「ガップリ!ではどんなことができるのか過去の作品を確認したい」「本づくりのヒントが欲しい」という方には参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
昔ながらのカメラで撮影した“歳月”を伝える写真集
『existence』は、サンフランシスコで写真を学んだフォトグラファー・松元康明さんが立ち上げた出版社で製作されたはじめての写真集です。長い歳月を経たものが好きな松元さんから、フィルムカメラを使用して“時間”や“雰囲気”を撮るテクニックや、海外の写真家たちから好まれているという装丁スタイルなどをうかがいました。
長い歳月を重ねたものが好きで、今回の写真集も「時間」をテーマにしました。
時を経て貫禄が出た“古いもの”のポートレイトを撮りたかったんです。
写真集を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
通常はギャラリーで展示発表しているんですが、コロナの関係で展示会ができなくなって、ギャラリーに足を運ぶお客さまが減ってしまったんです。そこで友人と屋号だけの出版社を立ち上げて「本を売ることで作品を広めていこう」とはじめたのがきっかけですね。その第一号が私の写真集で、作家の友人たちも、屋号の元に次々と発表していけたらいいな、と思っています。
“古いもの”を撮る理由は? モチーフは海外のものを使われているのですか?
歳月をかけて成長する“森”とか、“古いもの”とか、いわゆる長いスパンを経たものが好きなので、作品は「時間」をテーマにしたものが多いんです。長い年月を経たものって、人間のおじいちゃんやおばあちゃんのような貫禄があるでしょう? そういう人たちのポートレイトを撮るような気持ちで“古いもの”を撮りたかったんです。モチーフは日本の蚤の市で見つけたものが多いですね。どこのものでも、何に使うか分からないものでも、雰囲気を基準に選んでいるので、買ってから用途が分かることも多い。そういった理由で写真のタイトルも一風変わったものが多いんです。

▲写真集に使われた、時間を感じさせる“古いもの”たち
一つひとつの写真のタイトルはどういうイメージでつけられるのですか?
最初は“古いはさみ”というような、ストレートなタイトルを付けていたんですが、本を作る上で仲間から「具体的な説明はいらないんじゃない?」って言われて。確かに撮っているのは、ものの機能ではなく、時間や醸し出す雰囲気なので、説明がない方が素直に感じてもらえると思いました。タイトルは、撮った作品を見て直感で付けることが多いですね。タイトルで「これはどういうものだろう?」って見る人の頭をポカンとさせて、少し違った視点を持ってもらえたらいいなと。それで「こういう人生を歩んできたのかな?」とイメージを膨らませながら見てもらえたらうれしいです。
“古いもの”がモチーフだから写真もモノクロで撮られているのですか?
どちらかというと、モチーフよりテーマを重視しています。私は蛇腹カメラを使ってモノクロ写真を撮っているんですが、なぜかというと、時間をかけて1枚の絵を描くようなイメージで構図を決められるからなんです。さらにシャッタースピードを長くして、光量の多いストロボを何回も使って撮影しています。これは自然光で5分かけて撮影するのと同じになり、1つのフィルムに時間のまとまりを吸い込むみたいな撮り方をしてくれる。だから、長く生きてきたものの「時間」を捉えられて、時の流れを感じられるのかなと。特にフィルムというメディアは空気感も伝えられるようで、たとえば黒もフラットにならず、深みが出るんですよね。

▲撮影で使用する蛇腹カメラ(左)とフィルム(右)
装丁は海外の写真家のような「表紙に箔押しと写真の貼りこみ」スタイルに。
モノクロ写真もこだわってカラー印刷にしたら目指す黒が出なくなってしまい…。
写真集を作るにあたって上製本にされた理由やこだわりはありますか?
自費出版でも上製本は作ったことがなかったんですが、製作に参加しているメンバーが上質なものにこだわる人が多かった、ということもあり、ハードカバーで作ることになりました。でも、いつもの印刷所に問い合わせても、上製本を個人レベルで受けてくれるところがなくて、あったとしても高額で…。そうしたら「ガップリ!」さんにたどり着きました。ここなら、予算内で質のよい上製本が作れるんじゃないかな? と思って製作をお願いしました。
表紙に箔押しと貼りこみもされていますね。イメージしていたものがあったのですか?
「こういう表紙のスタイルで作りたい!」というのはありました。布のハードカバーに箔押しでプリントをするというスタイルは、海外ではわりと定番なんです。好きな出版社とか作家さんの本はだいたいそのスタイルなので、私もやってみたかったんです。

▲表紙の箔押し、貼りこみと表紙素材の布クロス
立ち合い校正をされましたが、やってみてどうでしたか?
オフセット印刷でお願いできればスムーズだったかもしれないですが、フィルムが伝える階調とか、細かなグラデーションの再現が難しかったです。特にフィルムの階調はオフセットでも完全に再現することはできないって分かっていたので、そういう状況でどこまで行けるのか、をお願いしたので、面倒だったと思います。
実際、理想のものに仕上がりましたか?
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▲RGBで印刷することで理想に近い黒を再現
夢だった、はじめての豪華上製本ができあがって感動!
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写真集が出来た時の感想を教えていただけますか?
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写真集は販売されているのですか?
オンラインショップと出版記念パーティーで販売したらほぼ完売で、今は手元に数冊あるくらいです。また、以前通っていたサンフランシスコの大学の恩師に献本したご縁で、宣伝する機会をいただいたので、海外からも注文が入ってきています。今後は、他の作家の作品も数冊出版したところで「アートブックフェア」に参加したいと考えています。

▲展示した写真と共に置かれている写真集
写真集の評判はいかがですか?
個人で上製本の写真集を作ろうとすると、費用的に気合を入れないといけないんです。なのに、今回箔押しまで付けたので「どこでやったの?」「お金がかかったんじゃない?」と質問攻めにされました。「ガップリ!」さんのおかげで良心的な販売設定にできたからか「じゃ、買おう」という方もいらっしゃいました。もちろん製作費や卸値も考慮した価格なんですが、仲間からは「これは安すぎでしょ?」って怒られちゃいました(笑)。辛抱強く対応していただいたおかげで「印刷の質もいいですね」というお声も多かったです。
「ガップリ!」のサービスはいかがでしたか? また、今後、作ってみたい作品はありますか?
1番は、個人レベルの予算で上製本に対応していただけたこと。表紙の箔押しもやっていただいて、ありがたかったです。今後は、本自体の質としては今回作っていただいたものに続くような感じの作品を作りたいです。あとはやっぱりオフセットでの印刷も試してみたいな、と思います。
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- 藤澤 信吾 様

- 作品集『SMILE GAKU IGARASHI初作品集』
- 株式会社六り 様

- ART BOOK『Someday, Somewhere, Someone』
- yui yoshimura 様・yoshitaka furukawa 様・tomoko ogawa 様

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