オリジナル絵本インタビュー
『Fantasy』

/ 夢はシリーズのBOXセット！ /
絵と歌詞で楽曲のイメージをわかりやすく伝えたい、と製作したCD付き絵本。

絵本の作者である「Yuri Alfrancaix（ユリ・アルフランセ）」さんは、ライブ演奏で活躍する弾き語りのシンガーソングライター。Yuriさんは楽曲のアルバムCDを出すにあたり、曲のイメージを描いた絵本とセットにするアイデアを思いつきます。絵の表現と歌詞によって楽曲の世界観やストーリーが伝わりやすくなると思い、絵は自ら描きました。YuriさんにこのCD付き絵本に対するこだわりや、絵本に対する反響などを語っていただきました。

楽曲の世界観とかストーリーは、
絵本にしたほうがより伝わりやすいかなと思ったからです。

Yuriさんは普段どんな活動をされているのでしょうか。

私は弾き語りをするシンガーソングライターです。2018年から活動をしていて、自分で作った楽曲をライブで弾き語りしたり、オンラインでライブ配信を行ったりしています。ライブ自体は月に1～2回行っていて、配信も入れたらもう少し多くなります。

▲オリジナル絵本の最終ページに掲載されたプロフィール

どんなきっかけで、CD付きの絵本を作ろうと思ったのでしょうか。

2年くらい前に、はじめて自分の楽曲のアルバムを作ろうと思ったのですが、その時に、絵本の形にしてみたらどうだろうというアイデアが浮かびました。なぜかというと、楽曲の世界観とかストーリーは、絵本にしたほうがより伝わりやすいかなと思ったからです。それがこの絵本を作るきっかけになりました。

絵本の絵はYuriさんご自身が描いていますが、もともと絵は描かれていたのですか。

はい。趣味のレベルではありますが絵を描いていたので、一つひとつの楽曲のイメージを絵にして、絵と曲の歌詞を合わせた絵本風なものが作れたらと思いました。流れとしては、曲のほうが先にあって、そのイメージを形にするために絵を描いたという感じです。元の絵はアクリル絵具で描いて、それをデータに取り込んでから、デジタルで描き足しています。

▲楽曲のイメージをかたちにした絵本の本文

このCD付きの絵本を上製本で作られたのは、なぜですか。

子どものころから読んでいた上製本の絵本をそのまま再現したかったのです。絵本の装丁が好きだということもあります。

タイトル「Fantasy(ファンタジー)」は、どういう理由でつけられたのですか。

全体の雰囲気やコンセプトを考えた時、物語や冒険といった非日常的な感じを表したくて「Fantasy」というタイトルにしました。絵本を読む時のワクワク感を表現したかったというのもあります。

このCD付き絵本には、どんな思いが込められているのでしょうか。

アルバムに入っている全5曲を通してというよりは、1曲1曲に対しての思いがあります。曲の世界にただ浸るのではなく、曲を聞いて絵が浮かぶのが重要だと思っています。2曲目に『Jump into the night』という曲があるのですが、夜の中に溶け込んでいるイメージを抱いてもらえるような歌と絵をセットにしています。また、歌詞には「嫌なことを忘れて、夜に飛び込もう！」みたいな意味があるので、歌詞と絵でそれが伝わればと思っています。

▲歌詞と一緒に絵をのせることで、更に曲のイメージが膨らむように

CDって、曲のデータを取り込んで終わりだと思うんですが、
この絵本は作品として絵本自体を飾ってもらえたらいいなと思って作りました。

「ガップリ！の絵本」をみつけた経緯や、ここで作ろうと思った決め手はどんなことでしょうか。

インターネットで「絵本・制作」で検索して、「ガップリ！の絵本」さんの名前が出てきたのがきっかけだったと思います。サイトを見たら、とても丁寧な説明があって、事例もたくさん紹介されていたことが決め手になりました。直接会社へおうかがいして、打ち合わせでいろいろお話ししながら進められるという安心感もありました。

この絵本を作るにあたって、こだわった点はありますか。

▲絵本の表紙はインテリアとしても飾れる素敵なデザイン

CDって、パッケージを開けて、曲を流して、パソコンやスマホに曲のデータを取り込んで終わりだと思うんですが、この絵本は作品として絵本自体を飾ってもらえたらいいなと思って作りました。そこがCDとしては新しい試みで、こだわったところかなと思います。

絵本の形(148ｍｍ四方の正方形)は、CDの大きさに合わせたのですか。

▲絵本を飾ってライブで歌うYuriさん

CDを意識した大きさを考えていたので、小さめにしたかったのです。また、飾ることをイメージしていたというのもありますね。実際、私もライブをする時には、この絵本を飾っています。小さくても存在感があるし、インテリアにもなります。それにCDケースのような「プラスチック」という感じではなくて、私の楽曲の雰囲気のような温かみがあります。表紙が色あせたり擦れたりするかもしれませんが、そういうのもいい風合いになって味が出るので、いいのかなと思っています。

絵本を作るにあたって、難しかった点はありますか。

画像の制作は以前やっていたため、データづくりに難しさは感じませんでした。ただ、用紙などの知識は全くなかったものですから、打ち合わせで「こういう感じ！」と、イメージだけをお伝えしました。そうしたら、ピッタリのものをご提案していただけたので、困ったことがないまま、思ったとおりのものができたという感じです。

何年も何十年も持っていたくなるようなものを作りたくて、
その点に関しては妥協をしたくなかったので、本当にイメージどおりに仕上がってうれしかったです。

絵本ができた時の感想はいかがでしたか。

イメージどおりで、期待した以上の仕上がりでした。表紙の質感もとてもよくて、大好きなテカテカした加工（クリアPP加工）もとても気に入っています。絵本の雰囲気が出ていたし、紙ひとつとってもクオリティが高くて、本当にうれしかったです！費用もかけたので、「どんなものに仕上がるのだろう」とドキドキしていましたが、でき上がってきたものを見たら「やっぱり作ってよかった！」という気持ちになりました。

▲表紙に艶が出るクリアPP加工

CD付き絵本は、ライブ会場やオンラインで販売されているのですか。

そうですね、残りはもうだいぶ少なくなってきています。なかには、聴く用と保存用として、2～3冊買われる方もいらっしゃいました。

絵本を買っていただいた方からの反応はいかがでしょうか。

みなさまから好評で、絵本だけでもすごく話題になりました。実際手に取ってくださった方が「本の良さがとてもよくわかる」と言ってくださったり、購入された方がSNSで絵本を飾っているところを投稿してくださったりもしています。曲を聞きながら絵を見て「こういうイメージだったんだ」「こんな意味だったんだ」というのがより伝わるようになったようで、こちらとしては「もくろみどおり！」という感じです。

今後のアルバム制作や絵本づくりの予定はありますか。

まさに、今セカンドアルバムを作っていて、それも絵本のタイプにしたいと思っているので、絵本第2弾を作る予定です。『Fantasy』が第1章だとしたら、第2章、第3章みたいにシリーズで増やしていけたらと思っています。そして、いつかセットで箱に入れて……とか、夢が広がっています。

最後に「ガップリ！の絵本」をご利用いただいた感想をお願いできますでしょうか。

本当に仕上がりのクオリティが高くて、「作ってよかったな！」というところが一番です。あと私、製作期間がギリギリで、うかがった時に無理を言ったのですが、柔軟にお話を聞いてくださり、打ち合わせでも丁寧にご説明いただけたのもよかったなと思いました。それと、途中でサンプルを見せてもらい、そこで調整できたのもよかったです。せっかく作るのであれば、何年も何十年も持っていたくなるようなものを作りたくて、その点に関しては妥協をしたくなかったので、本当にイメージどおりに仕上がってうれしかったです。

歌声も絵本の絵のように、とてもやさしいYuri Alfrancaixさん。第2弾、第3弾と、CD付き絵本がシリーズ化されるのを楽しみにしています。