オリジナルカードブック インタビュー
『itonami』

/ 個人出版社ならではの発想とこだわりが作り上げた、 /
柔らかな風景が広がるカードブック写真集
「はたらきアリ出版」のはちみつちひろさんが、「タバネッタ!」でカードブック写真集『itonami』を制作しました。著者の浜野かもめさんとは短歌を通じて知り合い、彼女が撮ったフィルムカメラの写真に魅了されて出版を決意したそうです。ただの写真集ではなく、カードブックにすることを選び、紙質にもこだわりを見せたはちみつちひろさんに、お話をうかがいました。
とくに、ひとり暮らしの女性に向けて、
懐かしさや親しみやすさを届けたいという思いで制作した作品です。
「はたらきアリ出版」様では、どのような本を出版されているのでしょうか。
「はたらきアリ出版」は、私個人でやっているかけだしの出版社です。現在は短歌の歌集とカードブックを出していて、今年度、2022年もエッセイ集と歌集と、ポストカードブックではない写真集を出版する予定です。
今回の作品『itonami』の著者である浜野かもめさんとは、どういったご関係ですか。
私も浜野かもめさんも短歌をやっていて、その関係で知り合いました。そして、浜野さんから写真を撮っているという話を聞いて、その作品を拝見したところ、とても素晴らしかったことから今回の出版につながりました。
『itonami』は、どのようなテーマで制作されたのでしょうか。
「itonami(営み)」というタイトルの通り、浜野かもめさんは日常生活の中で、ふだんの暮らしや風景の写真を撮っています。そういったものが、いつもそばにあったらよいのではないかということで作品集にしました。どこかで見たような気がするけど、見たことのないような写真を集め、とくに、ひとり暮らしの女性に向けて、懐かしさや親しみやすさを届けたいという思いで制作した作品です。
ふつうの人たちは、ポストカードのように何かしらの実用性がないと、
なかなか写真集って買わないだろうという話になり、カードブックという形で作ることにしたのです。
この写真集を作る際に「タバネッタ!」を選んだのは、どんな経緯からですか。
「タバネッタ!」さんは、浜野かもめさんがみつけてくれました。選んだ理由は、第一に個人の注文でも請け負ってもらえる印刷会社さんであること。それから、ポストカードとしても使える写真集が作れることでした。浜野さんと話していて、ふつうの人たちは、ポストカードのように何かしらの実用性がないと、なかなか写真集って買わないだろうという話になり、実体験としてもそのように感じていたので、手に取ってもらいやすいカードブックという形で作ることにしたのです。もうひとつは、少部数の印刷が低価格でできることで、ほかの印刷会社さんだと、もっと部数を増やさないと発注できない場合や、紙質が選べないということもあり、このような三つの点で魅力を感じて、「タバネッタ!」さんを選びました。
写真集を制作する上でこだわった点や難しかった点はありますか。
▲カードブックの奥付ページ
こだわった点は写真の選定と並び順です。見ていて違和感のないように並べていったのですが、結果的に春夏秋冬、朝から晩の順に並べられました。ほかには、ポストカードの宛名面の構成、奥付をどのように書くか、表紙デザインなどにこだわりました。難しかった点としては、背表紙の厚さをどの程度にすればいいのかわからなかったことですね。手探りで制作しました(笑)。
画用紙のような肌ざわりのある紙を選んだのですが、
そうしたら柔らかな写真がよく映えて、とても素敵になりました。
作品が完成した時の感想はいかがでしたか。
紙の感触がよくて、製本もすごくキレイに仕上げていただきました。紙質に関しては、ツヤツヤした紙だとカタログっぽくなってイヤなので、画用紙のような肌ざわりのある紙を選んだのですが、そうしたら柔らかな写真がよく映えて、とても素敵になりました。
▲選ぶ用紙を工夫したことで、温かみや柔らかさが増したポストカードの写真
写真集は、どのようなところで販売していますか。
「はたらきアリ出版」のECサイトで売っているのと、「文学フリマ東京」に出店して販売しました。「文学フリマ」というのは文学界のコミックマーケットのようなもので、全国各地で行われています。
▲「文学フリマ東京」出展の様子
『itonami』を購入した方からの反応はいかがですか。
狭い範囲ではありますが、「すごく素敵でした」「文通に使いました」「年賀状にしました」など、高い評価をいただいています。著者の浜野さんもとても喜んでいて、いろいろな方々に贈っているそうです。
「はたらきアリ出版」様では、現在、どのような作品を企画されていますか。
これから出版するエッセイ集は、文庫本のようなサイズ感と質感で作ろうと思っています。また、ある程度厚みのある紙で歌集を作り、ポストカードではないのですが、切り離せるようにしてもいいかなと考えています。
「タバネッタ!」のサービスを利用した感想はいかがですか。
「納品前サンプル」はありがたかったです。ですが、サンプルを見て色校正を行い、必要なら色を再調整してから印刷をお願いするという一連の流れがわかっていなかったので、サンプルを見ただけで、そのまま印刷をお願いしてしまいました。次回はこの手順をしっかりやりたいなと思います。
作家さんといっしょに作り上げた、実用的な写真集『itonami』。これからも小さな出版社さんならではの面白い作品を期待しています。
タバネッタ!ギャラリー
お客さまが製作したカードブックを一部ご紹介しています。
柔らかな風景が広がるカードブック写真集
「はたらきアリ出版」のはちみつちひろさんが、「タバネッタ!」でカードブック写真集『itonami』を制作しました。著者の浜野かもめさんとは短歌を通じて知り合い、彼女が撮ったフィルムカメラの写真に魅了されて出版を決意したそうです。ただの写真集ではなく、カードブックにすることを選び、紙質にもこだわりを見せたはちみつちひろさんに、お話をうかがいました。
とくに、ひとり暮らしの女性に向けて、
懐かしさや親しみやすさを届けたいという思いで制作した作品です。
「はたらきアリ出版」様では、どのような本を出版されているのでしょうか。
「はたらきアリ出版」は、私個人でやっているかけだしの出版社です。現在は短歌の歌集とカードブックを出していて、今年度、2022年もエッセイ集と歌集と、ポストカードブックではない写真集を出版する予定です。
今回の作品『itonami』の著者である浜野かもめさんとは、どういったご関係ですか。
私も浜野かもめさんも短歌をやっていて、その関係で知り合いました。そして、浜野さんから写真を撮っているという話を聞いて、その作品を拝見したところ、とても素晴らしかったことから今回の出版につながりました。
『itonami』は、どのようなテーマで制作されたのでしょうか。
「itonami(営み)」というタイトルの通り、浜野かもめさんは日常生活の中で、ふだんの暮らしや風景の写真を撮っています。そういったものが、いつもそばにあったらよいのではないかということで作品集にしました。どこかで見たような気がするけど、見たことのないような写真を集め、とくに、ひとり暮らしの女性に向けて、懐かしさや親しみやすさを届けたいという思いで制作した作品です。
ふつうの人たちは、ポストカードのように何かしらの実用性がないと、
なかなか写真集って買わないだろうという話になり、カードブックという形で作ることにしたのです。
この写真集を作る際に「タバネッタ!」を選んだのは、どんな経緯からですか。
「タバネッタ!」さんは、浜野かもめさんがみつけてくれました。選んだ理由は、第一に個人の注文でも請け負ってもらえる印刷会社さんであること。それから、ポストカードとしても使える写真集が作れることでした。浜野さんと話していて、ふつうの人たちは、ポストカードのように何かしらの実用性がないと、なかなか写真集って買わないだろうという話になり、実体験としてもそのように感じていたので、手に取ってもらいやすいカードブックという形で作ることにしたのです。もうひとつは、少部数の印刷が低価格でできることで、ほかの印刷会社さんだと、もっと部数を増やさないと発注できない場合や、紙質が選べないということもあり、このような三つの点で魅力を感じて、「タバネッタ!」さんを選びました。

写真集を制作する上でこだわった点や難しかった点はありますか。

▲カードブックの奥付ページ
こだわった点は写真の選定と並び順です。見ていて違和感のないように並べていったのですが、結果的に春夏秋冬、朝から晩の順に並べられました。ほかには、ポストカードの宛名面の構成、奥付をどのように書くか、表紙デザインなどにこだわりました。難しかった点としては、背表紙の厚さをどの程度にすればいいのかわからなかったことですね。手探りで制作しました(笑)。
画用紙のような肌ざわりのある紙を選んだのですが、
そうしたら柔らかな写真がよく映えて、とても素敵になりました。
作品が完成した時の感想はいかがでしたか。
紙の感触がよくて、製本もすごくキレイに仕上げていただきました。紙質に関しては、ツヤツヤした紙だとカタログっぽくなってイヤなので、画用紙のような肌ざわりのある紙を選んだのですが、そうしたら柔らかな写真がよく映えて、とても素敵になりました。

▲選ぶ用紙を工夫したことで、温かみや柔らかさが増したポストカードの写真
写真集は、どのようなところで販売していますか。
「はたらきアリ出版」のECサイトで売っているのと、「文学フリマ東京」に出店して販売しました。「文学フリマ」というのは文学界のコミックマーケットのようなもので、全国各地で行われています。

▲「文学フリマ東京」出展の様子
『itonami』を購入した方からの反応はいかがですか。

狭い範囲ではありますが、「すごく素敵でした」「文通に使いました」「年賀状にしました」など、高い評価をいただいています。著者の浜野さんもとても喜んでいて、いろいろな方々に贈っているそうです。
「はたらきアリ出版」様では、現在、どのような作品を企画されていますか。
これから出版するエッセイ集は、文庫本のようなサイズ感と質感で作ろうと思っています。また、ある程度厚みのある紙で歌集を作り、ポストカードではないのですが、切り離せるようにしてもいいかなと考えています。
「タバネッタ!」のサービスを利用した感想はいかがですか。
「納品前サンプル」はありがたかったです。ですが、サンプルを見て色校正を行い、必要なら色を再調整してから印刷をお願いするという一連の流れがわかっていなかったので、サンプルを見ただけで、そのまま印刷をお願いしてしまいました。次回はこの手順をしっかりやりたいなと思います。
作家さんといっしょに作り上げた、実用的な写真集『itonami』。これからも小さな出版社さんならではの面白い作品を期待しています。
タバネッタ!ギャラリー
お客さまが製作したカードブックを一部ご紹介しています。