絵本の品質はスキャニングで決まる
心を込めて描いた原画を出版クオリティの絵本に仕上げるには、高品質なスキャニングが不可欠です。趣味の同人誌と書店出版物の品質差は、原画をデータ化する段階で取り込める情報量の違いが大きな要因となります。スキャニングで一度失われた色やニュアンスは、後から取り戻すことはできません。
ガップリ!の絵本では、スキャニングを品質の起点と捉え、原画の情報を最大限活かしながら、補正・印刷まで一貫して高水準で仕上げています。最初の一枚から出版品質の絵本づくりを全力でサポートします。
スキャニングは、「取り込める情報量」で差が出る
スキャニングは、単に原画を画像にする作業ではありません。色や明るさ、筆のタッチといった情報を、できるだけそのままデータとして写し取る工程です。
しかし、スキャナーによって取り込める情報量には大きな差があり、その違いが絵本の仕上がりに直結します。
家庭用やオフィス用、デザイン事務所で使用される多くのスキャナーと、当社で採用している業務用スキャナーとでは、その差ははっきりと現れます。
業務用スキャナーは、同じ「スキャナー」でも別物
スキャニングの品質は、原画が反射した光(情報)を、センサーにどれだけ取り込み、損なわずに保持できるかで決まります。
一般的なスキャナーに多く使われるCISセンサーは、構造上、取り込める光の量に限りがあります。
ガップリ!の絵本で採用している業務用スキャナーは、高性能なCCDセンサーを備えており、より多くの光を効率よく集めて取り込むことで、淡い色の違いや暗部の細かな陰影まで無理なく捉え、原画の印象に近い自然な仕上がりを実現します。
最大約10倍の受光量が生む、CCDとCISの再現力の差
CCDセンサーとCISセンサーでは、光の取り込み量、つまり「受光量」に大きな差があります。イメージとしては、スマートフォンと一眼レフカメラのような違いです。
CISセンサーは、小型のセンサーで直接光を受ける構造のため、取り込める光の量に限りがあり、暗い部分や細かな陰影は再現しにくくなります。スマートフォンのカメラのように、センサーに届く光の量が限られた状態に近いと言えます。
一方、CCDセンサーは、光を効率よく集めて多く取り込める構造のため、暗い部分や細かな陰影も含めて、原画の情報をより忠実にデータ化できる可能性が高くなります。一眼レフカメラのように、センサーに十分な光が届く状態に近いと言えます。
※受光量は使用機種や構造により異なります。
スキャナーにおいて、もっとも明るい白から、もっとも暗い黒までを表現できる幅のことを「ダイナミックレンジ」といいます。
CCDセンサーは多くの光を取り込めるため、暗い影に隠れた色や、消え入りそうな淡い色の変化まで捉えます。
取り込める光の量が限られているため、ダイナミックレンジが比較的狭くなります。光の情報が不足すると、明るい部分は白く飛びやすく、暗い部分は黒くつぶれやすくなり、微妙な色や陰影の違いが失われがちです。
一般的なCISセンサーより多くの光を取り込めるため、ダイナミックレンジが広く、明るい部分から暗い部分まで、情報を損なわずに捉えられます。そのため、CISセンサーでは一色に塗りつぶされていた黒の中の微妙な色の違いや、白に近い淡い色の変化まで、ざらつきや色の乱れに埋もれることなく正確に再現できます。
よく「解像度が高ければ綺麗にスキャンできる」と思われがちですが、実は解像度とはデータの「器の細かさ」を示す要素の一つに過ぎません。本当に重要なのは、その一つひとつの器に、どれだけ豊富で質の高い光の情報が含まれているかです。
どれほど解像度が高くても、センサーが取り込む光が少なければ、器の中身が十分に詰まっていない状態になってしまいます。
CCDセンサーは、より多くの光を安定して取り込める特性により、情報量に差が生まれ、データの密度が高まります。
その違いは、仕上がりに次のようなかたちで現れます。
家庭用スキャナーで取り込んだデータを補正した際、「明るさを上げてもどこかのっぺりしている」「コントラストを強くすると不自然になる」と感じたことがあるかもしれません。これは、最初のスキャンで失われた情報を後から補おうとしている状態です。
元データの情報量が不足している場合、熟練スタッフが技術を駆使しても、失われたニュアンスを作り出すことはできません。無理に補正すれば、階調が飛んだり、色ムラやザラつきが強調されたりと、かえって原画の魅力を損なってしまいます。
補正によって得られる「深み」や「鮮やかさ」は、元の情報をもとに調整されたものであり、失われた情報そのものを再現しているわけではありません。だからこそ、最初のスキャニングでどれだけ豊富な情報を取り込めるかが、絵本の仕上がりを大きく左右するのです。
出版クオリティを支えるプロセス
ガップリ!の絵本のこだわりは、スキャニング単体の品質に留まりません。原画の魅力を一冊の絵本へ余すことなく注ぎ込むため、「高品質なスキャニング×熟練の画像補正×超高精細デジタル印刷」を一体としたプロセスを構築しています。
業務用スキャナーで豊富な情報を取り込み、熟練の補正技術でその情報を最適化し、高精細な印刷で精密に再現する――それぞれの工程が連携することで、はじめて高い再現性が生まれます。
さらに、その全工程を通して一貫したカラーマネジメントを行うことで、工程ごとの色のズレを抑え、原画と絵本のあいだに違和感のない仕上がりを実現しています。
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業務用スキャナーを用い、膨大な情報量を原画から引き出します。油彩の鮮やかな色彩はもちろん、水彩の繊細な中間色や暗部の微細な表情まで逃さずキャッチ。筆跡の強弱や、用紙の風合いが生み出す陰影まで捉えることで、原画が纏う空気感ごとデータ化します。この「最初のデータの濃さ」こそが、出版クオリティの根幹です。
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豊かな情報を持つスキャンデータをもとに、経験豊富な熟練スタッフがモニター上で手作業による精密な補正を行います。
原画への接近
ゴミの除去やくすみの解消にとどまらず、原画とモニターを見比べながら、実物の印象に近づけていきます。陰影のニュアンスや、肉眼で感じる繊細な立体感まで伝わるよう、細部にわたり調整を重ねます。
印刷への最適化
印刷による色の沈み込みや細部の潰れを防ぐため、最終的な仕上がりを逆算してデータの数値バランスを整えます。原画の質感や空気感を損なうことなく、一冊の絵本としての完成度を高めます。
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熟練スタッフによって画像補正されたデータは、高精細かつ広色域に対応した次世代のデジタル印刷機に引き継がれ、原画の色彩や質感を最大限に引き出して再現します。
豊かな色域
一般的なCMYK印刷と比べて広い色域を活かし、くすみがちな色も鮮やかに、原画に近い色彩で再現します。
緻密な再現
高精度なプリントヘッドにより、筆致や微細なグラデーション、紙の質感を感じさせる描写まで描き出し、原画の奥行きや立体感を保ったまま表現します。
多彩な表現と原画サイズへの対応
大きな原画(A2ワイド)に対応
最大432mm×620mmの原画を一括でスキャンできます。さらに、それ以上のA1サイズの作品も、分割スキャンと高度な接合技術を組み合わせることで、画質を損なうことなく緻密にデータ化します。
凹凸のある原画もくっきり(深い被写界深度)
CCDセンサーによる「深い被写界深度」により、厚塗りの油彩やアクリル画の凹凸のある部分もピントが合いやすく、細部まで鮮明に捉えます。また、キャンバスの布目や用紙の風合いは、作品の個性として活かすことも、ライティング調整や補正で目立たなくすることも可能です。
多様な画材に対応
水彩画、色鉛筆、油彩画、アクリル画など、多種多様な画材で描かれた原画にも対応可能です。画材ごとの色や質感を正確に取り込み、原画の持つイメージを損なわず再現します。
- 『Peace of Harmony and Love』
たきざわたかこ 様
製作過程では、紙質やデータのことなどいろいろ相談にのっていただき、原画をデータ化する際にはスキャニングと一眼レフカメラ撮影の両方を検証して、補正で色味や質感が出るようていねいに微調整していただきました。お陰で原画のきり絵や和紙の優しい色合いが美しく出て、納得のいく作品が作れました。
- 『My Friends』
作/くりくり 様 絵/ふっかー 様
ふっかーくんから「個人のスキャナーで絵をスキャンすると、実際に印刷した時に、元の絵と色が異なることがある」と聞いたので、スキャンはプロにお任せしようと決めました。実際に送られてきたサンプルをふっかーくんに見せると、「はい、いいです」と即答だったので、安心しました。
- 『ジャンのきいろいリュック』
中根富美代 様
原画を試しにスキャンしてもらった時は、原画と同じ色が出ていなくて不安だったんですけど、「調整しますから大丈夫ですよ」と言われて最終的に理想の色にしていただいたので、もうすごく満足しています。
- 『マジック用絵本』
RYU(大迫龍太) 様
スキャニングも、僕は原画に水彩の色鉛筆しか使っていなくて、スキャンしたものをそのまま使っていたら遠くから見た時に何も見えなくなるところだったんですが、調整してしっかり濃くしていただいたのはありがたかったですね。
※こちらは「ガップリ!」で製作された絵本です
料金表
| スキャニング | 1,000円~/枚(税込 1,100円~/枚) |
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※スキャニングの内容によって料金が変わることがあります。
オリジナル絵本 無料サンプルセット プレゼント中!
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オリジナル絵本 制作者インタビュー
これまでにガップリ!の絵本で絵本を作られた方にインタビューを行いました。
絵本を作ろうと思ったきっかけや、こだわった点、絵本を手にした人の感想、絵本の活用方法など、興味深いお話をうかがっています。
これから絵本を作ろうと考えている方の参考にもなると思いますので、ぜひご覧ください。
ガップリ!の絵本 注文の流れ
当サービスでのオリジナル絵本の注文や登録はWebサイトから行っていきます。
下の注文の流れに沿って手続きを進めるようお願いします。



























