オリジナル絵本 インタビュー
『さると木』
/ 絵本作家をめざす小学生のデビュー作で、 /
次回作もクラウドファンディングで製作準備中!
友だちがいないひとりぼっちの「さる」が、空腹の「木」にどんぐりをあげて仲よくなることからストーリーが始まる絵本です。当時小学3年生だった「なかいずみ とうま」さんがお話を考え、母のあゆみさんの知り合いで、趣味で絵を描いていたハセガワ直子さんが絵を担当しました。絵本作家をめざすとうまさんは、2作目、3作目のストーリーもすでに書き上げ、クラウドファンディングで製作資金を集めています。とうまさんとあゆみさんにいろいろなお話をうかがいました。
誰かを助けると、そのうち自分にもいいことが返ってくると思ったので、
それをお話にしました。
とうまくんは今、小学校の何年生ですか。
とうまくん――今年(2023年)の4月で4年生になりました。この絵本の原稿は1年生のときに書いたのですが、実際に絵本が完成したのは3年生のときです。
小学生で絵本を作るなんてすごいですね! どうして絵本を作りたいと思ったのですか。
とうまくん――コロナ禍だったから友だちとあまり関われなくて、ずっと絵本を読んでいたんです。そうしたら、僕も絵本を作りたいという気持ちになって、とりあえず一冊、物語を書いてみたら、「これ、絵本にしたらよくない?」ってお母さんが言ってくれて、それで、今のような絵本のかたちになりました。
もともと、作文するのは得意だったのですか。
とうまくん――はい、得意です。物語を考えたりするのも大好きです。一つの物語を書き上げたのは今回が初めてでしたが、原稿はこの『さると木』をふくめて、もうすでに3作できています。クラウドファンディングで、あと2作も絵本にしたいなと思っています。
このお話から、みんなに伝えたかったことはありますか。
とうまくん――この絵本は、さるが木を助けたことから始まります。誰かを助けると、そのうち自分にもいいことが返ってくると思ったので、それをお話にしました。
この作品によって、「小鳩基金大賞」(※)を最年少の9歳で受賞しましたが、どうしてこの賞に応募しようと思ったのですか。
とうまくん――絵本をたくさん作りたいと思ったのですが、お金があまりなかったので、「小鳩基金大賞」に応募して賞金がもらえれば、それで作りたいなと思いました。でも、この賞をもらうまでにはプレゼンもあり、大変でした。プレゼンの文章はお母さんにも考えてもらって、発表は自分ひとりで行いました。
(※)小鳩基金大賞=東大阪市青少年健全育成小鳩基金協議会が行っている活動のひとつで、青少年健全育成に尽力している東大阪市内の団体、個人を毎年選んで表彰している。
最初は絵本を印刷するつもりはなく、
なおさんが二人の記念に1冊ずつ作ろうねと言って、
手製本した絵本をプレゼントしてくれたんです。
絵本の絵を描いてくれたハセガワ直子さんとは、どうやって知り合ったのですか。
とうまくん――なお(ハセガワ直子)さんは、お母さんの知り合いで、いつもは運動や、スポーツのトレーナーをしています。趣味で絵も描いていて、ほっこりするような絵がいいなと思いお願いしました。
あゆみさん――以前は学校の先生をされていましたが、引退されて、現在は発達障害のお子さんに対して運動療育の指導をされています。また、「イノチグラス(INNOCHI GLASS)」という眼鏡を作っていて、レンズに色を入れたり、角度を変えたりすることで、LD(学習障害)と言われている子どもたちが本を読めるようになるためのサポートや研究をされています。息子もこの眼鏡をかけると蛍光灯のチカチカなどが気にならなくなって集中力が高まり、ハイスペックになります。
とうまくんからハセガワさんに、絵に関して何かお願いしたことはありますか。
とうまくん――たとえば、さるの絵に関しては2、3枚描いてもらって、そのなかから僕が1枚選んで決めました。小さな子でもわかりやすい絵にしたいと思って、「もうちょっとこうしてほしい」などのリクエストもしました。
あゆみさん――絵に関しては、息子からなおさんに細かくたくさんオーダーしていましたね。2ページ目の猿の顔は友だちがいないから無表情に、最後の顔は友だちができたから、もっと笑顔がわかる方がいいとか、ページ割りについてもいろいろお願いしていました。
絵本の見た目は、どんなふうにしたいと思っていましたか。
とうまくん――子どもにもわかりやすい絵本が作れたらいいなと思っていました。形や大きさなどは、なおさんが決めてくれて、僕がOKをしました。
あゆみさん――最初は絵本を印刷するつもりはなく、なおさんが二人の記念に1冊ずつ作ろうねと言って、手製本した絵本をプレゼントしてくれたんです。のちに「ガップリ!の絵本」さんで絵本を作ることが決まったときに、その1冊を送って「これと同じ仕様でお願いします」と依頼しました。実はなおさんが体調を崩されて詳しい仕様が聞けなかったので、その辺りのことはプロの「ガップリ!の絵本」さんにお任せしました。
絵本を量産するにあたって、「ガップリ!の絵本」を選んでいただいた理由は何ですか。
あゆみさん――「小鳩基金大賞」を運営されている方のなかに、出版業界の方が何人かいらっしゃって、その方たちに副賞の賞金で絵本を作りたいとご相談したところ、「ガップリ!の絵本」さんを勧められたのがきっかけです。
今回のクラウドファンディングにも、
「子どもでも表現できることがあるんだよ、ということを教え子に伝えたい」
といったコメントがたくさんありました。
とうまくんは絵本が完成したとき、どんな気持ちでしたか。
とうまくん――無名だった自分が、何者かになれたような気がしてうれしかったです。
完成した絵本は、どんな人たちに配りましたか。
とうまくん――親しい人を中心に配りました。ほかにSNSで欲しいと言ってくれた人たちもいて、2日間で50冊が完売しました。今、増刷するためにクラウドファンディングをしています。クラウドファンディングでも、知り合いじゃない人が買ってくれて、とってもうれしかったです。
最初に作られた50冊は2日間で完売されたのですか?! それはすごいですね。
あゆみさん――購入されたのは、たぶん教育関係の方が多かったんだと思います。今回のクラウドファンディングにも、「子どもでも表現できることがあるんだよ、ということを教え子に伝えたい」といったコメントがたくさんありました。子どもたちの表現する力を後押しするような、そんなツールになっているように感じます。
絵本を読んだ方からの感想は届いていらっしゃいますか。
とうまくん――「とっても気に入りました。自分の気持ちを形にして伝えていく、とうまくんカッコいいです。これからも応援しています!」や「大切に読ませていただきます。たくさんの人を幸せにする絵本。これからも楽しみにしています」「思いがけないプレゼントに、感謝と感激で胸がいっぱいになりました」とか、うれしいお手紙やハガキがいっぱい届きました。
実際に絵本を手にした方から感想をいただいて、どのようなお気持ちですか。
とうまくん――どんどん知名度が上がって、有名になれたようでうれしかったです。
『さると木』の増刷と、2作目、3作目の絵本を作るためにクラウドファンディングをされているのですよね。
とうまくん――はい。目標額は達成しています。2作目、3作目は「かたつむりのたび」と「言葉売り」という物語で、「かたつむりのたび」だけ説明すると、かたつむりが旅に出て、いろんな動物と戦うんですが、最終的にゴールするというストーリーです。力がなくても頭を使えば強い相手にも勝てるというテーマで書きました。絵はずっとなおさんに描いてもらいたいと思っています。
とうまくんの将来の夢は、やはり絵本作家になることですか。
とうまくん――はい。絵本作家になりたいです。想像力がものすごくて、自分の絵本とは全然タイプが違うのですが、ヨシタケシンスケさんを尊敬しています。
お母さまからご覧になって、とうまくんは、どんなお子さんですか。
あゆみさん――おもしろいです。もともと表現する力を持っていて、そこを伸ばしてあげたいなと思って、早いうちから絵本を見せていました。それで、絵本が身近な存在になり、そこからいろいろな興味を持つようになりました。特に言葉のチョイスがおもしろくて、今朝も「差別と偏見は人の勘違いから来るんだよね」と話していて、子どもって大人が思う以上にいろいろ考えているんだなと思いました。今回の絵本を出したことで、たくさんの方とつながりましたが、その一人であるテレビ局の局長さんに「人と違うことは価値だと思うんですよね」と言っていただき、とても共感しました。私は教育関係者ではありませんが、そのように考えられる人間に育てたいなと思いました。
2作目、3作目以降の活動は、どのようにお考えですか。
あゆみさん――最近はブログを開設しようかと話しています。先ほどの「差別と偏見は人の勘違いから来るんだよね」といった日々の言葉を一言日記のようにアップしていって、その一言が積み重なって4作目になったらいいかなと思っています。大人が大人に言われるとつらいことでも、子どもに言われるとハッとするような言葉もありますので。
最後に、「ガップリ!の絵本」サービスをご利用いただいた感想はいかがでしたでしょうか。
あゆみさん――なおさんが体調を崩された関係で、一番大事な絵本の表紙ができておらず、「ガップリ!の絵本」さんにお任せして何とかして作っていただきました。とても苦労して作ってくださったようで、感謝しかありません。ありがとうございました。
未来の絵本作家さんの第一作目が「ガップリ!の絵本」で作れて光栄です。
今後の活躍も期待しています!
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ガップリ!の絵本ギャラリー
お客さまが上製本(ハードカバー仕上げ)で製作したオリジナル絵本を一部ご紹介しています。
オリジナル絵本 無料サンプルプレゼント中!
ガップリ!の絵本では、初めて絵本を作成する方でも安心してご注文いただけるよう、オリジナル絵本の無料サンプルをプレゼントしています!
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友だちがいないひとりぼっちの「さる」が、空腹の「木」にどんぐりをあげて仲よくなることからストーリーが始まる絵本です。当時小学3年生だった「なかいずみ とうま」さんがお話を考え、母のあゆみさんの知り合いで、趣味で絵を描いていたハセガワ直子さんが絵を担当しました。絵本作家をめざすとうまさんは、2作目、3作目のストーリーもすでに書き上げ、クラウドファンディングで製作資金を集めています。とうまさんとあゆみさんにいろいろなお話をうかがいました。
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それをお話にしました。
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小学生で絵本を作るなんてすごいですね! どうして絵本を作りたいと思ったのですか。
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もともと、作文するのは得意だったのですか。
とうまくん――はい、得意です。物語を考えたりするのも大好きです。一つの物語を書き上げたのは今回が初めてでしたが、原稿はこの『さると木』をふくめて、もうすでに3作できています。クラウドファンディングで、あと2作も絵本にしたいなと思っています。
このお話から、みんなに伝えたかったことはありますか。
とうまくん――この絵本は、さるが木を助けたことから始まります。誰かを助けると、そのうち自分にもいいことが返ってくると思ったので、それをお話にしました。
この作品によって、「小鳩基金大賞」(※)を最年少の9歳で受賞しましたが、どうしてこの賞に応募しようと思ったのですか。
とうまくん――絵本をたくさん作りたいと思ったのですが、お金があまりなかったので、「小鳩基金大賞」に応募して賞金がもらえれば、それで作りたいなと思いました。でも、この賞をもらうまでにはプレゼンもあり、大変でした。プレゼンの文章はお母さんにも考えてもらって、発表は自分ひとりで行いました。
(※)小鳩基金大賞=東大阪市青少年健全育成小鳩基金協議会が行っている活動のひとつで、青少年健全育成に尽力している東大阪市内の団体、個人を毎年選んで表彰している。
最初は絵本を印刷するつもりはなく、
なおさんが二人の記念に1冊ずつ作ろうねと言って、
手製本した絵本をプレゼントしてくれたんです。
絵本の絵を描いてくれたハセガワ直子さんとは、どうやって知り合ったのですか。
とうまくん――なお(ハセガワ直子)さんは、お母さんの知り合いで、いつもは運動や、スポーツのトレーナーをしています。趣味で絵も描いていて、ほっこりするような絵がいいなと思いお願いしました。
あゆみさん――以前は学校の先生をされていましたが、引退されて、現在は発達障害のお子さんに対して運動療育の指導をされています。また、「イノチグラス(INNOCHI GLASS)」という眼鏡を作っていて、レンズに色を入れたり、角度を変えたりすることで、LD(学習障害)と言われている子どもたちが本を読めるようになるためのサポートや研究をされています。息子もこの眼鏡をかけると蛍光灯のチカチカなどが気にならなくなって集中力が高まり、ハイスペックになります。
とうまくんからハセガワさんに、絵に関して何かお願いしたことはありますか。
とうまくん――たとえば、さるの絵に関しては2、3枚描いてもらって、そのなかから僕が1枚選んで決めました。小さな子でもわかりやすい絵にしたいと思って、「もうちょっとこうしてほしい」などのリクエストもしました。
あゆみさん――絵に関しては、息子からなおさんに細かくたくさんオーダーしていましたね。2ページ目の猿の顔は友だちがいないから無表情に、最後の顔は友だちができたから、もっと笑顔がわかる方がいいとか、ページ割りについてもいろいろお願いしていました。
絵本の見た目は、どんなふうにしたいと思っていましたか。
とうまくん――子どもにもわかりやすい絵本が作れたらいいなと思っていました。形や大きさなどは、なおさんが決めてくれて、僕がOKをしました。
あゆみさん――最初は絵本を印刷するつもりはなく、なおさんが二人の記念に1冊ずつ作ろうねと言って、手製本した絵本をプレゼントしてくれたんです。のちに「ガップリ!の絵本」さんで絵本を作ることが決まったときに、その1冊を送って「これと同じ仕様でお願いします」と依頼しました。実はなおさんが体調を崩されて詳しい仕様が聞けなかったので、その辺りのことはプロの「ガップリ!の絵本」さんにお任せしました。
絵本を量産するにあたって、「ガップリ!の絵本」を選んでいただいた理由は何ですか。
あゆみさん――「小鳩基金大賞」を運営されている方のなかに、出版業界の方が何人かいらっしゃって、その方たちに副賞の賞金で絵本を作りたいとご相談したところ、「ガップリ!の絵本」さんを勧められたのがきっかけです。
今回のクラウドファンディングにも、
「子どもでも表現できることがあるんだよ、ということを教え子に伝えたい」
といったコメントがたくさんありました。
とうまくんは絵本が完成したとき、どんな気持ちでしたか。
とうまくん――無名だった自分が、何者かになれたような気がしてうれしかったです。
完成した絵本は、どんな人たちに配りましたか。
とうまくん――親しい人を中心に配りました。ほかにSNSで欲しいと言ってくれた人たちもいて、2日間で50冊が完売しました。今、増刷するためにクラウドファンディングをしています。クラウドファンディングでも、知り合いじゃない人が買ってくれて、とってもうれしかったです。
最初に作られた50冊は2日間で完売されたのですか?! それはすごいですね。
あゆみさん――購入されたのは、たぶん教育関係の方が多かったんだと思います。今回のクラウドファンディングにも、「子どもでも表現できることがあるんだよ、ということを教え子に伝えたい」といったコメントがたくさんありました。子どもたちの表現する力を後押しするような、そんなツールになっているように感じます。
絵本を読んだ方からの感想は届いていらっしゃいますか。
とうまくん――「とっても気に入りました。自分の気持ちを形にして伝えていく、とうまくんカッコいいです。これからも応援しています!」や「大切に読ませていただきます。たくさんの人を幸せにする絵本。これからも楽しみにしています」「思いがけないプレゼントに、感謝と感激で胸がいっぱいになりました」とか、うれしいお手紙やハガキがいっぱい届きました。
実際に絵本を手にした方から感想をいただいて、どのようなお気持ちですか。
とうまくん――どんどん知名度が上がって、有名になれたようでうれしかったです。
『さると木』の増刷と、2作目、3作目の絵本を作るためにクラウドファンディングをされているのですよね。
とうまくん――はい。目標額は達成しています。2作目、3作目は「かたつむりのたび」と「言葉売り」という物語で、「かたつむりのたび」だけ説明すると、かたつむりが旅に出て、いろんな動物と戦うんですが、最終的にゴールするというストーリーです。力がなくても頭を使えば強い相手にも勝てるというテーマで書きました。絵はずっとなおさんに描いてもらいたいと思っています。
とうまくんの将来の夢は、やはり絵本作家になることですか。
とうまくん――はい。絵本作家になりたいです。想像力がものすごくて、自分の絵本とは全然タイプが違うのですが、ヨシタケシンスケさんを尊敬しています。
お母さまからご覧になって、とうまくんは、どんなお子さんですか。
あゆみさん――おもしろいです。もともと表現する力を持っていて、そこを伸ばしてあげたいなと思って、早いうちから絵本を見せていました。それで、絵本が身近な存在になり、そこからいろいろな興味を持つようになりました。特に言葉のチョイスがおもしろくて、今朝も「差別と偏見は人の勘違いから来るんだよね」と話していて、子どもって大人が思う以上にいろいろ考えているんだなと思いました。今回の絵本を出したことで、たくさんの方とつながりましたが、その一人であるテレビ局の局長さんに「人と違うことは価値だと思うんですよね」と言っていただき、とても共感しました。私は教育関係者ではありませんが、そのように考えられる人間に育てたいなと思いました。
2作目、3作目以降の活動は、どのようにお考えですか。
あゆみさん――最近はブログを開設しようかと話しています。先ほどの「差別と偏見は人の勘違いから来るんだよね」といった日々の言葉を一言日記のようにアップしていって、その一言が積み重なって4作目になったらいいかなと思っています。大人が大人に言われるとつらいことでも、子どもに言われるとハッとするような言葉もありますので。
最後に、「ガップリ!の絵本」サービスをご利用いただいた感想はいかがでしたでしょうか。
あゆみさん――なおさんが体調を崩された関係で、一番大事な絵本の表紙ができておらず、「ガップリ!の絵本」さんにお任せして何とかして作っていただきました。とても苦労して作ってくださったようで、感謝しかありません。ありがとうございました。
未来の絵本作家さんの第一作目が「ガップリ!の絵本」で作れて光栄です。
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