オリジナル絵本 インタビュー
『心で見る塗り絵』

/ 塗るのが惜しくなるような美しい絵に、 /
詩のような文章が添えられた、心に残る塗り絵の本。
色を塗って楽しむという点では普通の塗り絵と同じですが、ページを開くとステンドグラスのような繊細な絵が並んでいて、ただの塗り絵の本とは思えない内容です。絵本のようなストーリー性はないものの、作品ごとに詩のような短い文章が添えられ、作者の思いが伝わってきます。塗るのが惜しくなるほどの美しい絵ですが、作者のテルヤ アスマさんは、「自分の好きなように塗ってほしい」と語ります。テルヤさんに、この本に込めた思いや、制作へのこだわりをうかがいました。
ステンドグラスのデザインに、
後輩が勝手に色を塗って遊んでいたのを思い出し、
塗り絵の本を作ってみようと思いたちました。
最初に、テルヤさんのお仕事や活動についてご紹介いただけますか?
ふだんは映像関係の仕事をしており、ミュージックビデオや舞台、ライブなど、さまざまなジャンルの映像を手がけています。そのほかにも音楽を制作したり、イラストを描いたりしていますが、こちらは趣味として楽しんでいます。
今回の塗り絵本を作ろうと思われたきっかけを、教えていただけますか?
きっかけはいろいろありますが、まずは子どもがいる友だちが増えてきて、その子たちに楽しんでもらえるものを何か作りたいなと思ったのがひとつです。それに加えて、周囲にうつ病や心の病になった方がいて、何かできることはないかと思っていたときに、病院で行う治療法として、塗り絵を使うことがよくあると聞きました。
それで自分が趣味で描いていたステンドグラスのデザインに、後輩が勝手に色を塗って遊んでいたのを思い出し、子どもたちや病気の方のために、塗り絵の本を作ってみようと思いたちました。
本に掲載されていた塗り絵の着色イメージを見て、まるで本物のステンドグラスのようだと感じました。
実際にステンドグラスを制作されたご経験はありますか?
実際にステンドグラスを作ったことはありませんが、ステンドグラスの美しい色彩や描線が好きで、よくステンドグラス風にデザインしたイラストを描いていました。
▲本物のステンドグラスのような着色イメージ
ステンドグラス風の絵は、何年前ぐらいから描き始められたのですか?
5年前のコロナ禍のときに、余った時間を使って、こうした絵を描き始めました。当初は数カ月に1作品程度のペースでしたが、今回の塗り絵本を作ろうと思った2年前ぐらいからは、月に1作品ほど描くようになりました。現在は、塗り絵本に収録した18作品のほかに、10点ほどの作品があります。
作品は、どのような流れで作っていくのですか?
まずはタイトルを先に決めます。タイトルが思い浮かばないときは、本を見たり、ネットで参考になりそうな画像を探したりして、イメージを広げます。そうしていくつかタイトル候補を出し、それに合いそうなイメージを選んで、下描きを描いていきます。
私自身は、仕事でせっぱ詰まったときや、集中力が切れたときなどに
塗り絵をすることがありますが、それが良い気分転換になっています。
本のタイトルを『心で見る塗り絵』にしたのは、どういった思いがあったのでしょうか?
このタイトルには、「自分の心のおもむくままに塗ってほしい」という思いを込めています。
一応、塗り絵の参考として色をつけた見本も掲載していますが、それと同じように塗るのではなく、自分の好きな色を選び、思うままに表現してほしいという気持ちを込めました。
各作品のタイトル下には文章が添えられていますね。
▲文章を読んでから塗り絵に向かうと、よりイメージが膨らみます
これは、絵のタイトルを決めたあとに思い浮かんだことや、絵を描いているときに湧いてきた気持ちなどを、ちょっとした説明みたいな感じで書いています。もっとも、説明というよりは、ほぼ詩のような短い文章になっていますが。
タイトルと文章の下に、日付やメモを記入する欄がありますが、これにはどういった意図があるのでしょうか?
▲塗ったときの気持ちを残しておけるメモ欄付き
日付はもちろん色を塗った日を記録してもらうためです。メモに関しては、自分が絵の制作中にメモを書いたりするので、それにならってメモ欄を設けました。絵を塗った人なりに、感想や気がついたことなど、書きたいことがあれば書いてほしいです。
そうすると、「塗ったときはこんな気持ちだったんだ」みたいなことも、あとから見て思い出されると思います。
文章や絵のタイトルの文字が、独特なデザインのフォントで、さらに文字によっては輪郭線だけで中が白い、いわゆる「袋文字」になっていますが、これにはどんなこだわりがあるのでしょうか?
あまり硬い印象にならないように、普通に見かけるゴシック体ではなく、少しデザイン性のあるフォントのほうがいいかなと思って、絵本に使われそうな個性的な書体を探して選びました。
一部の文字を白くしたのは、絵だけではなく文字も、「塗れるところは全部塗ってほしい!」という思いからです。
この本の使い方はもちろん自由だと思いますが、おすすめの使い方は何かありますか?
ただただ塗ってほしいです。塗って遊んでいただけたら、それだけでうれしいですね。私自身は、仕事でせっぱ詰まったときや、集中力が切れたときなどに塗り絵をすることがありますが、それが良い気分転換になっています。
▲実際の絵本に色を塗る様子
ふだんの映像の仕事では、成果物はデータとして残るだけなので、
本という「モノ」として存在していることに改めて感動しました。
本を作るにあたって、「ガップリ!の絵本」サイトにどのようにたどり着いて、選んだ決め手は何だったのか、教えていただけますか?
最初は「絵本 製作」などのキーワードでネット検索をしたのですが、なかなか絵本を作れるところが見つかりませんでした。それでも、あれこれと探しているうちに、「ガップリ!の絵本」に出会いました。
決め手になったのは、絵本や紙などのサンプルがもらえたこと、そのデザインが良かったこと、そして説明がとてもわかりやすかったところですね。
「ガップリ!の絵本」はハードカバーが特徴のひとつですが、どのような本にしたいと考えていたのでしょうか?
以前に本づくりに携わった経験があったので、「どうせ作るなら、きちんとしたものにしたい」という思いがありました。
それで、本屋さんに行って、自分のイメージに近い本を探したところ、デザインはちょっと違いましたが、理想に近い塗り絵本を見つけたんです。その本がハードカバーだったこともあり、参考にしてハードカバーの本にしようと決めました。
「ガップリ!の絵本」には、制作前に相談に来られたのですよね?
実物をさわってみないとわからないと思って、御社に打ち合わせに行きました。そこで、「こういう感じでできますか?」といった相談をしながら、さまざまな提案やサンプルを見せていただき、最終的な仕様を決めました。
きちんと打ち合わせができて、納得して選べたことが、今回の塗り絵本制作でいちばん大きかったと感じています。
今回の制作で、特に苦労された点や、力を入れたところはありますか?
本のレイアウトははじめての経験だったので、とても苦労しました。InDesignの使用もはじめてで、基本的な原理は理解できるものの、使い方を学びながら作業を進めたので、大変でした。
本が完成したときの感想はいかがでしたか?
▲完成した絵本のタイトルページ
▲細かい部分まで丁寧に描かれ、塗るのが楽しくなりそうです
印刷については、最初にもらったサンプルを見ても、まったく問題なさそうだったので、心配はしていませんでした。実際のでき上がりも、とてもきれいに仕上がっていて安心しました。
完成したときの感想は、単純に「やっとできた!」という思いだけでした。ですが、ふだんの映像の仕事では、成果物はデータとして残るだけなので、本という「モノ」として存在していることに改めて感動しました。
これまでに、何か形に残るものを作られたことはなかったのですか?
お皿ぐらいは作ったことがありますが(笑)、ほかは全然ないです。本物のステンドグラスの作り方について調べたことがありますが、めっちゃ大変そうで、実際に作るところまでには至りませんでした。でも、いつかは作ってみたいですね。
完成した塗り絵本は、どのように活用されていらっしゃいますか? また、本を受け取った方の反響などは届いていらっしゃいますか?
完成した塗り絵本の半分くらいは、子どものいる友人や知り合いなど、さまざまな方へのプレゼントとして差し上げました。
子どもが塗り絵で遊んでいるという話を聞く一方で、「もったいなくて塗れない」という方もいました。子どもたちは喜んで塗ってくれますが、大人はなかなか塗ってくれません。塗るために作った本なので、全然もったいなくはないんですけどね(笑)。
今後もこのような本を作ってみようと考えていらっしゃいますか?
そうですね。この先、作品がある程度増えてきたら、第2弾的なものも作ろうかなと思っています。
最後に、「ガップリ!の絵本」のサービスをご利用いただいた感想はいかがでしたか?
本当に、「作ってくれてありがとう!」です。印刷に関しては全然わからなかったので、実際に打ち合わせができて、そこでいろいろ教えてもらえたのが大きかったですし、一番感謝したいところですね。
「もったいなくて色を塗れない」という方の気持ちがよくわかります。
きれいに塗って、ずっと大切にしたくなる一冊ですね。
みなさんに喜ばれる塗り絵本だと思います。
第2弾も期待しています。
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ガップリ!の絵本では、はじめて絵本を作成する方でも安心してご注文いただけるよう、オリジナル絵本の無料サンプルセットをプレゼントしています!
詩のような文章が添えられた、心に残る塗り絵の本。
色を塗って楽しむという点では普通の塗り絵と同じですが、ページを開くとステンドグラスのような繊細な絵が並んでいて、ただの塗り絵の本とは思えない内容です。絵本のようなストーリー性はないものの、作品ごとに詩のような短い文章が添えられ、作者の思いが伝わってきます。塗るのが惜しくなるほどの美しい絵ですが、作者のテルヤ アスマさんは、「自分の好きなように塗ってほしい」と語ります。テルヤさんに、この本に込めた思いや、制作へのこだわりをうかがいました。
ステンドグラスのデザインに、
後輩が勝手に色を塗って遊んでいたのを思い出し、
塗り絵の本を作ってみようと思いたちました。
最初に、テルヤさんのお仕事や活動についてご紹介いただけますか?
ふだんは映像関係の仕事をしており、ミュージックビデオや舞台、ライブなど、さまざまなジャンルの映像を手がけています。そのほかにも音楽を制作したり、イラストを描いたりしていますが、こちらは趣味として楽しんでいます。
今回の塗り絵本を作ろうと思われたきっかけを、教えていただけますか?
きっかけはいろいろありますが、まずは子どもがいる友だちが増えてきて、その子たちに楽しんでもらえるものを何か作りたいなと思ったのがひとつです。それに加えて、周囲にうつ病や心の病になった方がいて、何かできることはないかと思っていたときに、病院で行う治療法として、塗り絵を使うことがよくあると聞きました。
それで自分が趣味で描いていたステンドグラスのデザインに、後輩が勝手に色を塗って遊んでいたのを思い出し、子どもたちや病気の方のために、塗り絵の本を作ってみようと思いたちました。
本に掲載されていた塗り絵の着色イメージを見て、まるで本物のステンドグラスのようだと感じました。
実際にステンドグラスを制作されたご経験はありますか?
実際にステンドグラスを制作されたご経験はありますか?
実際にステンドグラスを作ったことはありませんが、ステンドグラスの美しい色彩や描線が好きで、よくステンドグラス風にデザインしたイラストを描いていました。
▲本物のステンドグラスのような着色イメージ
ステンドグラス風の絵は、何年前ぐらいから描き始められたのですか?
5年前のコロナ禍のときに、余った時間を使って、こうした絵を描き始めました。当初は数カ月に1作品程度のペースでしたが、今回の塗り絵本を作ろうと思った2年前ぐらいからは、月に1作品ほど描くようになりました。現在は、塗り絵本に収録した18作品のほかに、10点ほどの作品があります。
作品は、どのような流れで作っていくのですか?
まずはタイトルを先に決めます。タイトルが思い浮かばないときは、本を見たり、ネットで参考になりそうな画像を探したりして、イメージを広げます。そうしていくつかタイトル候補を出し、それに合いそうなイメージを選んで、下描きを描いていきます。
私自身は、仕事でせっぱ詰まったときや、集中力が切れたときなどに
塗り絵をすることがありますが、それが良い気分転換になっています。
本のタイトルを『心で見る塗り絵』にしたのは、どういった思いがあったのでしょうか?
このタイトルには、「自分の心のおもむくままに塗ってほしい」という思いを込めています。
一応、塗り絵の参考として色をつけた見本も掲載していますが、それと同じように塗るのではなく、自分の好きな色を選び、思うままに表現してほしいという気持ちを込めました。
各作品のタイトル下には文章が添えられていますね。
▲文章を読んでから塗り絵に向かうと、よりイメージが膨らみます
これは、絵のタイトルを決めたあとに思い浮かんだことや、絵を描いているときに湧いてきた気持ちなどを、ちょっとした説明みたいな感じで書いています。もっとも、説明というよりは、ほぼ詩のような短い文章になっていますが。
タイトルと文章の下に、日付やメモを記入する欄がありますが、これにはどういった意図があるのでしょうか?
▲塗ったときの気持ちを残しておけるメモ欄付き
日付はもちろん色を塗った日を記録してもらうためです。メモに関しては、自分が絵の制作中にメモを書いたりするので、それにならってメモ欄を設けました。絵を塗った人なりに、感想や気がついたことなど、書きたいことがあれば書いてほしいです。
そうすると、「塗ったときはこんな気持ちだったんだ」みたいなことも、あとから見て思い出されると思います。
文章や絵のタイトルの文字が、独特なデザインのフォントで、さらに文字によっては輪郭線だけで中が白い、いわゆる「袋文字」になっていますが、これにはどんなこだわりがあるのでしょうか?
あまり硬い印象にならないように、普通に見かけるゴシック体ではなく、少しデザイン性のあるフォントのほうがいいかなと思って、絵本に使われそうな個性的な書体を探して選びました。
一部の文字を白くしたのは、絵だけではなく文字も、「塗れるところは全部塗ってほしい!」という思いからです。
この本の使い方はもちろん自由だと思いますが、おすすめの使い方は何かありますか?
ただただ塗ってほしいです。塗って遊んでいただけたら、それだけでうれしいですね。私自身は、仕事でせっぱ詰まったときや、集中力が切れたときなどに塗り絵をすることがありますが、それが良い気分転換になっています。
▲実際の絵本に色を塗る様子
ふだんの映像の仕事では、成果物はデータとして残るだけなので、
本という「モノ」として存在していることに改めて感動しました。
本を作るにあたって、「ガップリ!の絵本」サイトにどのようにたどり着いて、選んだ決め手は何だったのか、教えていただけますか?
最初は「絵本 製作」などのキーワードでネット検索をしたのですが、なかなか絵本を作れるところが見つかりませんでした。それでも、あれこれと探しているうちに、「ガップリ!の絵本」に出会いました。
決め手になったのは、絵本や紙などのサンプルがもらえたこと、そのデザインが良かったこと、そして説明がとてもわかりやすかったところですね。
「ガップリ!の絵本」はハードカバーが特徴のひとつですが、どのような本にしたいと考えていたのでしょうか?
以前に本づくりに携わった経験があったので、「どうせ作るなら、きちんとしたものにしたい」という思いがありました。
それで、本屋さんに行って、自分のイメージに近い本を探したところ、デザインはちょっと違いましたが、理想に近い塗り絵本を見つけたんです。その本がハードカバーだったこともあり、参考にしてハードカバーの本にしようと決めました。
「ガップリ!の絵本」には、制作前に相談に来られたのですよね?
実物をさわってみないとわからないと思って、御社に打ち合わせに行きました。そこで、「こういう感じでできますか?」といった相談をしながら、さまざまな提案やサンプルを見せていただき、最終的な仕様を決めました。
きちんと打ち合わせができて、納得して選べたことが、今回の塗り絵本制作でいちばん大きかったと感じています。
今回の制作で、特に苦労された点や、力を入れたところはありますか?
本のレイアウトははじめての経験だったので、とても苦労しました。InDesignの使用もはじめてで、基本的な原理は理解できるものの、使い方を学びながら作業を進めたので、大変でした。
本が完成したときの感想はいかがでしたか?
▲完成した絵本のタイトルページ
▲細かい部分まで丁寧に描かれ、塗るのが楽しくなりそうです
印刷については、最初にもらったサンプルを見ても、まったく問題なさそうだったので、心配はしていませんでした。実際のでき上がりも、とてもきれいに仕上がっていて安心しました。
完成したときの感想は、単純に「やっとできた!」という思いだけでした。ですが、ふだんの映像の仕事では、成果物はデータとして残るだけなので、本という「モノ」として存在していることに改めて感動しました。
これまでに、何か形に残るものを作られたことはなかったのですか?
お皿ぐらいは作ったことがありますが(笑)、ほかは全然ないです。本物のステンドグラスの作り方について調べたことがありますが、めっちゃ大変そうで、実際に作るところまでには至りませんでした。でも、いつかは作ってみたいですね。
完成した塗り絵本は、どのように活用されていらっしゃいますか? また、本を受け取った方の反響などは届いていらっしゃいますか?
完成した塗り絵本の半分くらいは、子どものいる友人や知り合いなど、さまざまな方へのプレゼントとして差し上げました。
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今後もこのような本を作ってみようと考えていらっしゃいますか?
そうですね。この先、作品がある程度増えてきたら、第2弾的なものも作ろうかなと思っています。
最後に、「ガップリ!の絵本」のサービスをご利用いただいた感想はいかがでしたか?
本当に、「作ってくれてありがとう!」です。印刷に関しては全然わからなかったので、実際に打ち合わせができて、そこでいろいろ教えてもらえたのが大きかったですし、一番感謝したいところですね。
「もったいなくて色を塗れない」という方の気持ちがよくわかります。
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みなさんに喜ばれる塗り絵本だと思います。
第2弾も期待しています。
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