オリジナル絵本 インタビュー
『おもいはめぐる』
/ 一生に一度は絵本を作ってみたい」という /
強い思いが出会いを生み、一冊の絵本に結実。
「あなたを信じている」という母クマの思いが、小鳥からライオンへと伝わっていき、最終的に離れたところにいる子クマに伝わるというストーリーの絵本です。作者のsakkoさんは、「絵本作りをお手伝いします」という絵本作家・大川久乃さんとの出会いがきっかけとなって絵本作りを決断し、たまたま再会した友人の助けで急きょ英訳の文を入れるなど、偶然の出会いや協力を得て絵本を完成させます。sakkoさんからお話をうかがいました。
絵本ができ上がって何回も何回も読み返してみたら、
私の親も同じ思いで私のことを見てくれていたことに気づき、
今さらながら親にすごく感謝しましたね。
sakkoさんは、ふだん何をされている方で、どうして今回、絵本を作ろうと思われたのでしょうか。
私は長年、専業主婦をしています。離れて暮らす孫がおりまして、絵本を贈ろうと思って探していたときに、偶然、「絵本講師」という資格があることを知りました。そこから勉強して資格を取り、現在はボランティアでときどき絵本を読んだり、絵本に関する講座などを開いたりしています。絵本を作ろうと思ったのは、その絵本講師の講座がきっかけでした。授業で「大人の夢の叶え方」という講座があり、自分の夢は何だったかなと考えてみたところ、小さいころから絵本を読んだり、絵を描いたりするのが好きだったことを思い出し、それで一度でいいから絵本を作ってみたいなと思うようになったのです。
そこから絵本づくりがスタートするまでには、どのような、いきさつがあったのでしょうか。
絵本講師の仲間から、大川久乃さんという絵本作家のおはなし会に行かないかと誘われて、行ってみました。その会で、久乃さんは、絵本ができるまでの工程をお話されていて、とても興味深かったので帰ってから久乃さんのInstagramを見てみたんです。そうしたら、「絵本を作りたい方のお手伝いをします」と書かれていて、それですぐに連絡をして、私の絵本づくりに協力していただくことになりました。
実はそれ以前、所属しているコミュニティで「夢を語ってください」と言われ、「絵本を作りたい」と話したことがありました。そのとき誰も否定せず、みんなが「絶対、実現させて!」って応援してくれたことがすごくうれしくて、私にも絵本が作れるかもしれないと思ったんです。そんなところに、久乃さんとの出会いがあったので、本当にタイミングがうまく重なったなと思います。
描きたいテーマやストーリーは、もう決まっていたのでしょうか。
久乃さんにお願いしたときは、ただ絵本を出したいというだけで、ストーリーはまだ何も決まっていませんでした。それで、どんなお話にしますか? となった段階で、初めて考えたお話です。ストーリーを決めたときも、最初に子どもの熊のアーノルド坊やがパッと浮かんだので、その子が動いていく物語にしようと思いました。
この絵本のテーマは、どのようなことなのでしょうか。
私には成人した子どもが3人いますが、もうちょっとこんなことを知っておいてほしいとか、伝えきれていないと思うことがいろいろあるんです。ですが、直接なかなか伝えられないことも、自分が周りの人に伝えていけば、この絵本のように、そこからまた誰かに伝わって、伝わった誰かは知らない人かもしれないけど、その人たちが、私が伝えたいことを子どもたちのところまで伝えてくれることもあるんじゃないかなと思うんです。自分が一生懸命やっていれば、いずれはそれが伝わって、想いは巡るんだよと。物語を作ったときには、まったく思ってもいなかったのですが、絵本ができ上がって何回も何回も読み返してみたら、私の親も同じ思いで私のことを見てくれていたことに気づき、今さらながら親にすごく感謝しましたね。
この絵本づくりは一生に一度になるかもしれないから、
ちゃんとしたかたちの絵本にしたいと思い、ハードカバーを選びました。
結果として、とてもきれいに仕上がってよかったです。
絵はとっても鮮やかですが、どのような画材で描かれたのでしょうか。
アクリル絵の具です。初めは色鉛筆で描いていたのですが、発色がどうなるかなと思ったので、アクリルで描き直してみました。そうしたら、やはりアクリルのほうが色がはっきりときれいに出るので、いいかなと思いました。
この絵本は日本語と英語の二か国語で表記されていますね。どうして英訳をつけられたのですか。
英訳を担当してくれたakikoちゃんは、私がアメリカに留学したときに知り合って、もう三十年来の友だちです。彼女は今もアメリカに住んでいて、帰国したときに会っているのですが、今回、絵本のデータを入稿する1週間ぐらい前にたまたま帰国されたので、絵本のストーリーを読んでもらいました。そうしたら、号泣するくらい感動してくれて、そのとき、ふっと英訳を入れてみてもいいかなと思い立ちました。それで、akikoちゃんに英訳をつけたいのでお願いできないかと話したら、1週間ぐらいしか期間がなかったのに、英語がネイティブの息子さんと一緒に訳してくれたんです。ただ、絵を描いているときにはそんなこと考えてもいなかったので、レイアウトしてみたら英文を入れるスペースが全然なくて大変だったのですが、読んだ皆さんは、英訳いいよねと言ってくれました。
それは大変でしたね。それでも英訳は外せなかったのですね。
プロの方から見たら、やっぱり文字数はもっと少ない方がいいのだと思います。しかし、これは私の絵本なので、長いと思われても、自分が表現したいものを入れようと思いました。英文についても、教科書英語ではなく、外国の方が読んでも分かりやすい言葉の方がいいなと思い、akikoちゃんにお願いしてネイティブな英訳をつけてもらいました。今回、英語関係の方が何人も絵本を買ってくださって、その方たちの幼稚園でも読んでくださるということだったので、生きた英語にしておいてよかったなと思いました。
ハードカバーの絵本を作ることに、何かこだわりはあったのでしょうか。
最初はハードカバーにするかどうか悩みました。ハードカバーにしなければ、もっと安く作れますからね。ですが、この絵本づくりは一生に一度になるかもしれないから、ちゃんとしたかたちの絵本にしたいと思い、ハードカバーを選びました。結果として、とてもきれいに仕上がってよかったです。
この絵本は読み聞かせの許可申請は不要と伝えてあるので、
皆さん、気楽にというかあちこちで読んでくださっています。
絵本が納品されたときは、どのようなお気持ちでしたか。
絵本が届いた1月6日は、2023年の最良日で、一粒万倍日などがいくつも重なったすごい吉日だったんです。なので、幸先いいなと思ったのですが、玄関にドン!って絵本の入った箱が4箱も積まれたので、こんなに多いんだと思って、途方に暮れました。それでもまあ、私としては今年中に全部なくなればいいかなと思っていたのですが、予想に反してすぐに減っていき、3月にはもうなくなってしまったので、少し寂しかったですね。
完成した絵本は、どのように利用されているのでしょうか。
絵本講師の方が結構買ってくださって、読み聞かせなどに利用していただいています。一般の絵本だったら、読み聞かせをする前に作者の許可を取らなくてはいけないのですが、この絵本は読み聞かせの許可申請は不要と伝えてあるので、皆さん、気楽にというか、あちこちで読んでくださっています。あとは、親しい友だちや家族に贈りました。
絵本を読んだ皆さんの感想はお聞きになっていらっしゃいますか。
先ほどお話したように、英訳してくれたakikoちゃんが初めて読んだときに大号泣してびっくりしましたが、ほかにも泣いたという方が多くいらっしゃいました。読み聞かせ会のときに読んでねとお願いしたら、泣いちゃうから読めないと言われたこともありました。これは読んだ方自身のお気持ちなので、どこの部分にはまっているのかは私にはわからないのですけど、何かにグッときたのかなと思います。
今後も絵本を作ってみたいとお考えですか。
そうですね。こういうところからストーリーを作ればいいんだなとか、ページの割りふりとか、そういう手順が少しわかったので、落ち着いたら、また違う話を作ってみたいと思います。また、久乃さんからも勧められたのですが、コンクールに応募してみるのもいいかなと考えています。何かに挑戦することって、なかなかこの歳ではないので、別に入賞を目指すとかではなく、挑戦すること自体が重要だと思っています。
今回「ガップリ!の絵本」サービスを選んでいただいた理由と、利用した感想をお聞かせください。
候補として「ガップリ!の絵本」さんのほかに、写真屋さんみたいな感じの会社があったのですが、ハードカバーで作るのなら、「ガップリ!の絵本」さんのほうがいいかなと思ってお願いしました。久乃さんが窓口になってくださり、私自身は直接やり取りしていないので詳細は分かりかねますが、仕上がったものは本当にすごくきれいで、うれしかったし、本当にありがたく思っています。
sakkoさんの行動力と、人を引き寄せる力は本当に素晴らしいですね! 次回作も期待しています。
お話、ありがとうございました。
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オリジナル絵本 無料サンプルプレゼント中!
ガップリ!の絵本では、初めて絵本を作成する方でも安心してご注文いただけるよう、オリジナル絵本の無料サンプルをプレゼントしています!
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絵本ができ上がって何回も何回も読み返してみたら、
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今さらながら親にすごく感謝しましたね。
sakkoさんは、ふだん何をされている方で、どうして今回、絵本を作ろうと思われたのでしょうか。
私は長年、専業主婦をしています。離れて暮らす孫がおりまして、絵本を贈ろうと思って探していたときに、偶然、「絵本講師」という資格があることを知りました。そこから勉強して資格を取り、現在はボランティアでときどき絵本を読んだり、絵本に関する講座などを開いたりしています。絵本を作ろうと思ったのは、その絵本講師の講座がきっかけでした。授業で「大人の夢の叶え方」という講座があり、自分の夢は何だったかなと考えてみたところ、小さいころから絵本を読んだり、絵を描いたりするのが好きだったことを思い出し、それで一度でいいから絵本を作ってみたいなと思うようになったのです。
そこから絵本づくりがスタートするまでには、どのような、いきさつがあったのでしょうか。
絵本講師の仲間から、大川久乃さんという絵本作家のおはなし会に行かないかと誘われて、行ってみました。その会で、久乃さんは、絵本ができるまでの工程をお話されていて、とても興味深かったので帰ってから久乃さんのInstagramを見てみたんです。そうしたら、「絵本を作りたい方のお手伝いをします」と書かれていて、それですぐに連絡をして、私の絵本づくりに協力していただくことになりました。
実はそれ以前、所属しているコミュニティで「夢を語ってください」と言われ、「絵本を作りたい」と話したことがありました。そのとき誰も否定せず、みんなが「絶対、実現させて!」って応援してくれたことがすごくうれしくて、私にも絵本が作れるかもしれないと思ったんです。そんなところに、久乃さんとの出会いがあったので、本当にタイミングがうまく重なったなと思います。
描きたいテーマやストーリーは、もう決まっていたのでしょうか。
久乃さんにお願いしたときは、ただ絵本を出したいというだけで、ストーリーはまだ何も決まっていませんでした。それで、どんなお話にしますか? となった段階で、初めて考えたお話です。ストーリーを決めたときも、最初に子どもの熊のアーノルド坊やがパッと浮かんだので、その子が動いていく物語にしようと思いました。
この絵本のテーマは、どのようなことなのでしょうか。
私には成人した子どもが3人いますが、もうちょっとこんなことを知っておいてほしいとか、伝えきれていないと思うことがいろいろあるんです。ですが、直接なかなか伝えられないことも、自分が周りの人に伝えていけば、この絵本のように、そこからまた誰かに伝わって、伝わった誰かは知らない人かもしれないけど、その人たちが、私が伝えたいことを子どもたちのところまで伝えてくれることもあるんじゃないかなと思うんです。自分が一生懸命やっていれば、いずれはそれが伝わって、想いは巡るんだよと。物語を作ったときには、まったく思ってもいなかったのですが、絵本ができ上がって何回も何回も読み返してみたら、私の親も同じ思いで私のことを見てくれていたことに気づき、今さらながら親にすごく感謝しましたね。
この絵本づくりは一生に一度になるかもしれないから、
ちゃんとしたかたちの絵本にしたいと思い、ハードカバーを選びました。
結果として、とてもきれいに仕上がってよかったです。
絵はとっても鮮やかですが、どのような画材で描かれたのでしょうか。
アクリル絵の具です。初めは色鉛筆で描いていたのですが、発色がどうなるかなと思ったので、アクリルで描き直してみました。そうしたら、やはりアクリルのほうが色がはっきりときれいに出るので、いいかなと思いました。
この絵本は日本語と英語の二か国語で表記されていますね。どうして英訳をつけられたのですか。
英訳を担当してくれたakikoちゃんは、私がアメリカに留学したときに知り合って、もう三十年来の友だちです。彼女は今もアメリカに住んでいて、帰国したときに会っているのですが、今回、絵本のデータを入稿する1週間ぐらい前にたまたま帰国されたので、絵本のストーリーを読んでもらいました。そうしたら、号泣するくらい感動してくれて、そのとき、ふっと英訳を入れてみてもいいかなと思い立ちました。それで、akikoちゃんに英訳をつけたいのでお願いできないかと話したら、1週間ぐらいしか期間がなかったのに、英語がネイティブの息子さんと一緒に訳してくれたんです。ただ、絵を描いているときにはそんなこと考えてもいなかったので、レイアウトしてみたら英文を入れるスペースが全然なくて大変だったのですが、読んだ皆さんは、英訳いいよねと言ってくれました。
それは大変でしたね。それでも英訳は外せなかったのですね。
プロの方から見たら、やっぱり文字数はもっと少ない方がいいのだと思います。しかし、これは私の絵本なので、長いと思われても、自分が表現したいものを入れようと思いました。英文についても、教科書英語ではなく、外国の方が読んでも分かりやすい言葉の方がいいなと思い、akikoちゃんにお願いしてネイティブな英訳をつけてもらいました。今回、英語関係の方が何人も絵本を買ってくださって、その方たちの幼稚園でも読んでくださるということだったので、生きた英語にしておいてよかったなと思いました。
ハードカバーの絵本を作ることに、何かこだわりはあったのでしょうか。
最初はハードカバーにするかどうか悩みました。ハードカバーにしなければ、もっと安く作れますからね。ですが、この絵本づくりは一生に一度になるかもしれないから、ちゃんとしたかたちの絵本にしたいと思い、ハードカバーを選びました。結果として、とてもきれいに仕上がってよかったです。
この絵本は読み聞かせの許可申請は不要と伝えてあるので、
皆さん、気楽にというかあちこちで読んでくださっています。
絵本が納品されたときは、どのようなお気持ちでしたか。
絵本が届いた1月6日は、2023年の最良日で、一粒万倍日などがいくつも重なったすごい吉日だったんです。なので、幸先いいなと思ったのですが、玄関にドン!って絵本の入った箱が4箱も積まれたので、こんなに多いんだと思って、途方に暮れました。それでもまあ、私としては今年中に全部なくなればいいかなと思っていたのですが、予想に反してすぐに減っていき、3月にはもうなくなってしまったので、少し寂しかったですね。
完成した絵本は、どのように利用されているのでしょうか。
絵本講師の方が結構買ってくださって、読み聞かせなどに利用していただいています。一般の絵本だったら、読み聞かせをする前に作者の許可を取らなくてはいけないのですが、この絵本は読み聞かせの許可申請は不要と伝えてあるので、皆さん、気楽にというか、あちこちで読んでくださっています。あとは、親しい友だちや家族に贈りました。
絵本を読んだ皆さんの感想はお聞きになっていらっしゃいますか。
先ほどお話したように、英訳してくれたakikoちゃんが初めて読んだときに大号泣してびっくりしましたが、ほかにも泣いたという方が多くいらっしゃいました。読み聞かせ会のときに読んでねとお願いしたら、泣いちゃうから読めないと言われたこともありました。これは読んだ方自身のお気持ちなので、どこの部分にはまっているのかは私にはわからないのですけど、何かにグッときたのかなと思います。
今後も絵本を作ってみたいとお考えですか。
そうですね。こういうところからストーリーを作ればいいんだなとか、ページの割りふりとか、そういう手順が少しわかったので、落ち着いたら、また違う話を作ってみたいと思います。また、久乃さんからも勧められたのですが、コンクールに応募してみるのもいいかなと考えています。何かに挑戦することって、なかなかこの歳ではないので、別に入賞を目指すとかではなく、挑戦すること自体が重要だと思っています。
今回「ガップリ!の絵本」サービスを選んでいただいた理由と、利用した感想をお聞かせください。
候補として「ガップリ!の絵本」さんのほかに、写真屋さんみたいな感じの会社があったのですが、ハードカバーで作るのなら、「ガップリ!の絵本」さんのほうがいいかなと思ってお願いしました。久乃さんが窓口になってくださり、私自身は直接やり取りしていないので詳細は分かりかねますが、仕上がったものは本当にすごくきれいで、うれしかったし、本当にありがたく思っています。
sakkoさんの行動力と、人を引き寄せる力は本当に素晴らしいですね! 次回作も期待しています。
お話、ありがとうございました。
他のインタビューを見る
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- NOOK 上巻
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- むぎ
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