オリジナル絵本 インタビュー
『やきもちじぞう』

/ 土の中から見つかった、実在のお地蔵さまをめぐる /
ちょっと不思議なお話。
神戸の市街地から神戸電鉄で有馬温泉へ向かう途中にある「山の街駅」。その近くに祀られている「やきもち地蔵」をモチーフに、まちづくりの一環として絵本が制作されました。
制作を手掛けたのは、地元在住の加藤直子さんと、東京で漫画家として活躍する娘の加藤マユミさん。直子さんが昔聞いたお地蔵さまの由来をもとに物語を作り、マユミさんが作画を担当されました。
今回は、お二人に絵本が生まれた背景や、制作の舞台裏について語っていただきました。
絵本なら形として残せるし、小さな子どもたちが何度も読み返してくれます。
それに、魅力のある絵本は大人が読んでも楽しめるでしょう。
まず、この絵本を作ることになったきっかけについてお話しいただけますか?
▲兵庫県神戸市にある神戸電鉄有馬線の駅「山の街駅」外観
直子さん:私の住む「山の街(やまのまち)」は、本当に小さなまちで、駅前もさびしく、これといって何もない場所なんです。そんなまちを元気にしようと、3年前に「山の街まちづくり協議会」が発足し、私も副会長として関わることになりました。その会合で、まちをどのようにアピールしていくかを話し合っていたときに、「やきもち地蔵」の話題が出たんです。
「やきもち地蔵」は駅から歩いて10分ほどの場所にある地蔵尊で、現在はあまり知られていませんが、私がここに引っ越してきた50年ほど前には毎月ご縁日があって、多くの人が電車で訪れ、お参りしていました。当時、となりに住んでいたおばあさんから「やきもち地蔵」の話を詳しく聞いていたこともあり、立派な歴史があるんだから、きちんと書き残しておくべきだと思い、お地蔵さんのお話をもとに絵本を作ることにしたんです。
協議会において、私はソフト面で貢献したいと考えていたので、この絵本をきっかけに、さまざまな社会的活動へと展開していきたいと思っています。
▲「山の街駅」から約10分歩くと見える、やきもち地蔵ののぼり旗とお堂
冊子やパンフレットではなく、どうして絵本にしようと思われたのでしょうか?
直子さん:私は地域の福祉センターでボランティアをしていて、最初はお地蔵さんのお話を紙芝居にして、見学に来た小学生たちに見せていました。でも、教えてもらった話をそのまま描いただけでは、正直あまりおもしろくなくて……。そこで次は、お芝居にして演じてみたんです。すると、これが大ウケ! 何度も上演するうちに、「このお話は、こう見せるとおもしろいんだな」というポイントがだんだんわかってきました。だったら、見せ方や描き方を工夫すれば、子どもたちを惹きつける絵本になるかもしれない。そう思って、娘に相談したんです。
インターネットの情報は流れていってしまうけれど、絵本なら形として残せるし、小さな子どもたちが何度も読み返してくれます。それに、魅力のある絵本は大人が読んでも楽しめるでしょう。そう思って、絵本にしようと決めました。
▲『やきもちじぞう』の絵本を読む、地域の福祉センターの子どもたち
それで絵本のリズムがとてもいいんですね!
直子さん:お芝居をやってみたことで、「これは大事だろう」と思っていた部分が意外にもウケが悪かったりして、いろいろな気づきがありました。だから、絵本はテンポよくポンポンと10シーンくらいにまとめた方が、絶対にいいなと思ったんです。でも、その調子で文章を短くしていったら、今度は、はじめて読む方にはわかりにくいところが出てきてしまって。娘には「このセリフは唐突すぎる」とか、「いくら短くするにも程がある」とか、容赦なく「ここがわからん」と言われてしまいました(笑)。それでも、なるべく文章は省くように心がけました。
マユミさん:飽きずに読める長さだと思うんですよ、小さい子でも。
ただ、私から見ても、セリフや説明が少しシェイプアップされすぎていて、伝わりにくそうなところがあったので、そこは二人で相談しながら修正していきました。絵本の最後も、はじめは少し唐突な終わり方だったので、1ページ増やして「めでたしめでたし」と締めて、見返しに奥付を入れたらどうかと提案しました。そうすることで全体の収まりもよくなって、物語としても自然なかたちに仕上がったと思います。
▲テンポよく読めるようになるべく簡潔にした絵本の文章
まえの見返しには、まえがきとしてまちの成り立ちを紹介し、うしろの見返しには教訓の言葉が印刷されていますよね?
▲見返し印刷のまえがき(上)とあとがき(下)
直子さん:夢のお告げでお地蔵さんが出てきて、お参りする人が増え、その場所に駅ができてまちが生まれる——そんな流れを、絵本のまえがきに入れました。まちの名前はあえて出していません。そうすることで、「ここだけの話」ではなく、「どこかの世界に、こんなことがあったのかもしれない」と、物語が少し広がっていくような気がしたんです。
あとがきには、物を取ってはいけないといった、ちょっとした教訓も加えました。やっぱり子どもたちには、「人にはよくしようね」というメッセージを伝えたいと思ったんです。正直、今の時代にそういうことをストレートに言っていいのか迷いもありましたが、絵本を寄贈した保育園の先生たちが「教訓がいい」と言ってくださって、ほっとしました。
マユミさんは、お母さまから絵本の絵を頼まれたとき、どう感じられましたか?
マユミさん:最初は、「えっ、それ全部私がやるのかな?」って、正直ちょっと戸惑いました。でも、見せてもらったラフはページ構成までしっかりできていて、ほとんど完成に近い状態だったんです。それなら、私が大きく手を加えなくてもよさそうだと思って、引き受けることにしました。
今回の絵は、あえて力を抜いてラフに描いています。ザザザっと描いた方が、この三角形のお地蔵さんのユニークな感じが生きる気がして。色も水彩っぽくにじませて、きっちり塗らないようにしました。その力の抜けた感じが、絵本全体の雰囲気にぴったりだと思ったんです。
直子さん:ふだん娘は漫画家として、かわいらしい絵を描いているので、今回もそんな絵に仕上がるのかなと思っていたんです。だから、最初にあがってきた絵を見たときは、私がラフで描いた絵そのままだったので、少しびっくりしました。実は、娘に頼む前に、漫画家を目指している孫に絵を頼んでみたのですが、あっさり断られてしまって。若い子に描いてもらったら、ちょっと違った雰囲気になるかなと思ったんですけどね。それで、最終的にプロっぽい絵を期待して娘に託したら、「そのままがいい」って言われてしまって。だから、もしかするとお地蔵さん自身がこの姿で出たがっていたのかもしれないな、なんて思ったりもしています。
制作者インタビューなどを通じて、絵本を作った方々の思いが
しっかり紹介されていたことがとても印象的で、それが決め手になりました。
絵はデジタルで描かれていらっしゃるんですよね?
マユミさん:私はもうふだんから漫画もすべてデジタルで描いているので、今回もデジタルで仕上げました。ただ、手描きっぽさは大事にしたくて、その雰囲気を出すための演出もすべてデジタルで行っています。たとえば、画用紙に描いたような質感を加えたり、水彩のにじんだ感じを再現したり。そうした表現も、デジタルなら手描きよりずっと簡単にできてしまうんです。正直なところ、私自身の制作時間はそれほどかかっていないのですが、仕上がりについては母もなんとなく納得してくれたようですし(笑)、結果的にお地蔵さんや物語の素朴な雰囲気がきちんと伝わっていればいいかなと思っています。
表紙の絵を描かれた奥野和代さんとは、どのようなご関係なのですか?
直子さん:奥野さんは絵手紙の先生をされていて、もう10年来の知り合いなんです。以前に見た、奥野さんが描いたお地蔵さんの絵が印象に残っていて、絵本の表紙をどうしようかと考えたとき、ふと思い出したんですよね。それで、お地蔵さんの絵を使わせてもらえないかお願いしたところ、なんと30点ほど送ってくださって。その中から、娘と一緒に選ばせてもらいました。
マユミさん:送っていただいた中でも、表紙に使ったお地蔵さんの絵が一番よかったですね。
直子さん:ほんとうに素晴らしい絵で、パッと目を引く、パッケージとしてもとても魅力的な表紙になったと思います。本文に出てくるお地蔵さんは、表紙にするには少し印象が弱いかなと感じていたので。実は、表紙に使ったお地蔵さんは、ストーリーの中にはまったく登場していません。でも、世間一般の方が想像する“お地蔵さん”のイメージにぴったりで、物語に入り込めば違和感なく受け入れてもらえると思っています。ちなみに、裏表紙には二体のお地蔵さんが描かれていますが、最初は一体だったんですよ。
マユミさん:私が絵本のストーリーにあわせて二体にしました。絵本を読んでいただいたらわかりますが、実は本文とちょっとリンクしているんです。
▲小さなお堂に二体並ぶ、前掛けを掛けた実際のお地蔵さま
絵本を作るにあたって「ガップリ!の絵本」を選んだのは、何が決め手になりましたか?
マユミさん:私は漫画家として自費出版の経験もあり、自分で印刷したり、印刷所と一緒に本を作ったりしたことが何度もあるので、本づくりには慣れています。今回、絵本を作るにあたってネットで絵本に強い出版社や印刷会社を探していたところ、「ガップリ!の絵本」さんのホームページに出会いました。
ていねいなものづくりに惹かれたのはもちろんですが、ただの印刷会社という印象ではなく、制作者インタビューなどを通じて、絵本を作った方々の思いがしっかり紹介されていたことがとても印象的で、それが決め手になりました。
絵本のサイズはタテヨコ180ミリの正方形ですが、どうしてこのサイズにしたのですか?
マユミさん:最初に絵本を作ると聞いたとき、なぜか正方形のイメージが浮かんだんです。理由ははっきりしないんですが、長方形より正方形のほうがしっくりくるなと感じていました。表紙のお地蔵さんの絵に、真っ赤な背景、そこに「やきもちじぞう」というタイトルを重ねたとき、コンパクトな折り紙くらいのサイズの正方形がぴったりだと思ったんです。「ガップリ!の絵本」さんでは変形サイズにも対応していただけると知って、ありがたかったですね。
直子さん:私は、正方形の有名な絵本がたくさんあるので、「そんな名作と同じ形にするなんて、おそれ多いわ!」と思っていました。でも、よく見てみると、幼児向けの絵本には正方形のものも多くて、そう考えるとこの形でもいいのかな、と思い直したんです。それでもやっぱり、できあがった絵本を見たときには「ほんまに、なんとおそれ多いことか」と、改めて感じました。
マユミさん:今の母の話を聞いて気づいたんですが、私が小さいころに読んでいた絵本のイメージが正方形だったんだと思います。だから無意識に、あの形がしっくりきたのかもしれません。
直子さん:そうかもしれませんね。娘が小さいころ、正方形の絵本をたくさん読んだ記憶があります。
ページ数は20ページとコンパクトにまとめられていますが、絵本の構成で、とくに工夫された点はありますか?
直子さん:たとえば、「お地蔵さんを夢に見たから、掘ってみようと思いました」というところは、物語の起承転結でいえば“起”と“承”にあたります。だから、その次の「掘ってみたらお地蔵さんが出てきた」という場面は、絶対にページをめくった先に持ってきたかったんです。ページをめくったら物語が展開する、“めくり”の演出を大切にしました。そうした場面がいくつかあって、「男の人が大八車をひいている」あとのページを開くと「お地蔵さんがない!」とか、めくった瞬間に状況がパッと変わるような構成にこだわりました。
▲絵本のページをめくったときの演出を重視した構成に
絵本の有名作品と並べても遜色ないかも、
いや、むしろもっといいかも…なんて(笑)。本当にきれいな絵本でした。
絵本が完成したときのお気持ちはいかがでしたか?
直子さん:完成前に、仮製本したものを写真で見せてもらっていたので、だいたいの仕上がりはわかっていたんですけど、それでもやっぱり、うれしかったですね。
子どもの頃から本を読むのが大好きで、自分の書いたものが活字になるというのは、一生の夢だったんです。それに、昔から絵本を書ける人にずっと憧れていたので、まさか自分がその絵本づくりに関われるなんて、本当に思ってもみませんでした。
完成した絵本は、どのように活用していますか?
▲『やきもちじぞう』の絵を用いたグッズも大人気!
直子さん:この絵本は、まちづくり協議会の経費で制作したので、今のところは無料で配布しています。
絵本がどーんと届いたときは、「さあ、これをどこに届けようか?」と思ったのですが、まずは地元の保育園に寄贈しました。そのあと、小学校の学級文庫にも入れてもらいましたし、区役所やまちで出会った方々にもお渡ししています。私自身も「これはすごいなあ」と思っていましたが(笑)、それ以上に、絵本を受け取ったみなさんが感心してくださる様子がとても印象に残っています。
今後は、自治会の総会で配布して、地元の方々に「やきもち地蔵」のことをもっと知ってもらえたらと思っています。また、今年は「山の街駅」開業90周年の節目の年でもあり、神戸電鉄さんが駅舎に絵本の全ページを掲示してくださいました。さらに、キーホルダーやステッカーといったグッズも制作していて、お地蔵さんの絵が守ってくれている感じがするのか、どれも好評なんですよ。こうしたグッズも、地域のイベントなどで活用していきたいですね。
最後に、「ガップリ!の絵本」をご利用いただいた感想を、お聞かせ願えますでしょうか?
直子さん:娘はこの絵本を作るために、出版社や印刷会社のことを長いあいだあれこれ悩んでいました。でも、最終的には「ここが一番いい」と思ったようなんです。私はそういうことは全然わからないので、「娘の好きにしていいよ」と言ったんですけど……。
できあがったものを見て、想像していたものの何十倍も素晴らしくてびっくりしました。絵本の有名作品と並べても遜色ないかも、いや、むしろもっといいかも…なんて(笑)。本当にきれいな絵本でした。
マユミさん:本当に素晴らしい仕上がりで、お願いしてよかったなと思っています。ハードカバーで、こうしたしっかりとした絵本を作るのははじめての経験でしたが、完成したものを見て、自分たちで作ったのに「売りものみたい」というか、「本当にある絵本みたい」だなと思って、とても感動しました。
直子さんのお話がとても面白くて、終始笑いの絶えないインタビューとなりました。
マユミさんとの母娘の関係性も垣間見え、とても微笑ましく感じました。その一方で、地域を元気にしたいという
強い思いが伝わってきて、この絵本が今後、さらに多くの場面で活躍してくれることを願っています。
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- 徳永陶磁器株式会社 様
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- 三瀬読み語りの会ホンホン(佐賀市) 大江登美子 様
- NOOK 上巻
- tricolor(トリコロール) 様
- くじらの夫婦
- 小海町役場 様
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- catable(きゃっとえいぶる) 様
- むぎ
- MUGI BOOK PROJECT 様
- こねずみたちのサプライズ/粋な3人組
- 女子美術大学 保育美術研究会 代表 細矢智寛 様
- あこがれ世界の音楽室1 海底より
- 作/橘山まさお様
絵/sea-no様
- おもいはめぐる
- sakko様
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- 文/なかいずみ とうま様
絵/ハセガワ直子様
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- あずきみるく様
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ちょっと不思議なお話。
神戸の市街地から神戸電鉄で有馬温泉へ向かう途中にある「山の街駅」。その近くに祀られている「やきもち地蔵」をモチーフに、まちづくりの一環として絵本が制作されました。
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絵本なら形として残せるし、小さな子どもたちが何度も読み返してくれます。
それに、魅力のある絵本は大人が読んでも楽しめるでしょう。
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▲兵庫県神戸市にある神戸電鉄有馬線の駅「山の街駅」外観
直子さん:私の住む「山の街(やまのまち)」は、本当に小さなまちで、駅前もさびしく、これといって何もない場所なんです。そんなまちを元気にしようと、3年前に「山の街まちづくり協議会」が発足し、私も副会長として関わることになりました。その会合で、まちをどのようにアピールしていくかを話し合っていたときに、「やきもち地蔵」の話題が出たんです。
「やきもち地蔵」は駅から歩いて10分ほどの場所にある地蔵尊で、現在はあまり知られていませんが、私がここに引っ越してきた50年ほど前には毎月ご縁日があって、多くの人が電車で訪れ、お参りしていました。当時、となりに住んでいたおばあさんから「やきもち地蔵」の話を詳しく聞いていたこともあり、立派な歴史があるんだから、きちんと書き残しておくべきだと思い、お地蔵さんのお話をもとに絵本を作ることにしたんです。
協議会において、私はソフト面で貢献したいと考えていたので、この絵本をきっかけに、さまざまな社会的活動へと展開していきたいと思っています。

▲「山の街駅」から約10分歩くと見える、やきもち地蔵ののぼり旗とお堂
冊子やパンフレットではなく、どうして絵本にしようと思われたのでしょうか?
直子さん:私は地域の福祉センターでボランティアをしていて、最初はお地蔵さんのお話を紙芝居にして、見学に来た小学生たちに見せていました。でも、教えてもらった話をそのまま描いただけでは、正直あまりおもしろくなくて……。そこで次は、お芝居にして演じてみたんです。すると、これが大ウケ! 何度も上演するうちに、「このお話は、こう見せるとおもしろいんだな」というポイントがだんだんわかってきました。だったら、見せ方や描き方を工夫すれば、子どもたちを惹きつける絵本になるかもしれない。そう思って、娘に相談したんです。
インターネットの情報は流れていってしまうけれど、絵本なら形として残せるし、小さな子どもたちが何度も読み返してくれます。それに、魅力のある絵本は大人が読んでも楽しめるでしょう。そう思って、絵本にしようと決めました。

▲『やきもちじぞう』の絵本を読む、地域の福祉センターの子どもたち
それで絵本のリズムがとてもいいんですね!
直子さん:お芝居をやってみたことで、「これは大事だろう」と思っていた部分が意外にもウケが悪かったりして、いろいろな気づきがありました。だから、絵本はテンポよくポンポンと10シーンくらいにまとめた方が、絶対にいいなと思ったんです。でも、その調子で文章を短くしていったら、今度は、はじめて読む方にはわかりにくいところが出てきてしまって。娘には「このセリフは唐突すぎる」とか、「いくら短くするにも程がある」とか、容赦なく「ここがわからん」と言われてしまいました(笑)。それでも、なるべく文章は省くように心がけました。
マユミさん:飽きずに読める長さだと思うんですよ、小さい子でも。
ただ、私から見ても、セリフや説明が少しシェイプアップされすぎていて、伝わりにくそうなところがあったので、そこは二人で相談しながら修正していきました。絵本の最後も、はじめは少し唐突な終わり方だったので、1ページ増やして「めでたしめでたし」と締めて、見返しに奥付を入れたらどうかと提案しました。そうすることで全体の収まりもよくなって、物語としても自然なかたちに仕上がったと思います。

▲テンポよく読めるようになるべく簡潔にした絵本の文章
まえの見返しには、まえがきとしてまちの成り立ちを紹介し、うしろの見返しには教訓の言葉が印刷されていますよね?
▲見返し印刷のまえがき(上)とあとがき(下)
直子さん:夢のお告げでお地蔵さんが出てきて、お参りする人が増え、その場所に駅ができてまちが生まれる——そんな流れを、絵本のまえがきに入れました。まちの名前はあえて出していません。そうすることで、「ここだけの話」ではなく、「どこかの世界に、こんなことがあったのかもしれない」と、物語が少し広がっていくような気がしたんです。
あとがきには、物を取ってはいけないといった、ちょっとした教訓も加えました。やっぱり子どもたちには、「人にはよくしようね」というメッセージを伝えたいと思ったんです。正直、今の時代にそういうことをストレートに言っていいのか迷いもありましたが、絵本を寄贈した保育園の先生たちが「教訓がいい」と言ってくださって、ほっとしました。
マユミさんは、お母さまから絵本の絵を頼まれたとき、どう感じられましたか?
マユミさん:最初は、「えっ、それ全部私がやるのかな?」って、正直ちょっと戸惑いました。でも、見せてもらったラフはページ構成までしっかりできていて、ほとんど完成に近い状態だったんです。それなら、私が大きく手を加えなくてもよさそうだと思って、引き受けることにしました。
今回の絵は、あえて力を抜いてラフに描いています。ザザザっと描いた方が、この三角形のお地蔵さんのユニークな感じが生きる気がして。色も水彩っぽくにじませて、きっちり塗らないようにしました。その力の抜けた感じが、絵本全体の雰囲気にぴったりだと思ったんです。
直子さん:ふだん娘は漫画家として、かわいらしい絵を描いているので、今回もそんな絵に仕上がるのかなと思っていたんです。だから、最初にあがってきた絵を見たときは、私がラフで描いた絵そのままだったので、少しびっくりしました。実は、娘に頼む前に、漫画家を目指している孫に絵を頼んでみたのですが、あっさり断られてしまって。若い子に描いてもらったら、ちょっと違った雰囲気になるかなと思ったんですけどね。それで、最終的にプロっぽい絵を期待して娘に託したら、「そのままがいい」って言われてしまって。だから、もしかするとお地蔵さん自身がこの姿で出たがっていたのかもしれないな、なんて思ったりもしています。
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しっかり紹介されていたことがとても印象的で、それが決め手になりました。
絵はデジタルで描かれていらっしゃるんですよね?
マユミさん:私はもうふだんから漫画もすべてデジタルで描いているので、今回もデジタルで仕上げました。ただ、手描きっぽさは大事にしたくて、その雰囲気を出すための演出もすべてデジタルで行っています。たとえば、画用紙に描いたような質感を加えたり、水彩のにじんだ感じを再現したり。そうした表現も、デジタルなら手描きよりずっと簡単にできてしまうんです。正直なところ、私自身の制作時間はそれほどかかっていないのですが、仕上がりについては母もなんとなく納得してくれたようですし(笑)、結果的にお地蔵さんや物語の素朴な雰囲気がきちんと伝わっていればいいかなと思っています。
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マユミさん:送っていただいた中でも、表紙に使ったお地蔵さんの絵が一番よかったですね。
直子さん:ほんとうに素晴らしい絵で、パッと目を引く、パッケージとしてもとても魅力的な表紙になったと思います。本文に出てくるお地蔵さんは、表紙にするには少し印象が弱いかなと感じていたので。実は、表紙に使ったお地蔵さんは、ストーリーの中にはまったく登場していません。でも、世間一般の方が想像する“お地蔵さん”のイメージにぴったりで、物語に入り込めば違和感なく受け入れてもらえると思っています。ちなみに、裏表紙には二体のお地蔵さんが描かれていますが、最初は一体だったんですよ。
マユミさん:私が絵本のストーリーにあわせて二体にしました。絵本を読んでいただいたらわかりますが、実は本文とちょっとリンクしているんです。

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絵本を作るにあたって「ガップリ!の絵本」を選んだのは、何が決め手になりましたか?
マユミさん:私は漫画家として自費出版の経験もあり、自分で印刷したり、印刷所と一緒に本を作ったりしたことが何度もあるので、本づくりには慣れています。今回、絵本を作るにあたってネットで絵本に強い出版社や印刷会社を探していたところ、「ガップリ!の絵本」さんのホームページに出会いました。
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絵本のサイズはタテヨコ180ミリの正方形ですが、どうしてこのサイズにしたのですか?
マユミさん:最初に絵本を作ると聞いたとき、なぜか正方形のイメージが浮かんだんです。理由ははっきりしないんですが、長方形より正方形のほうがしっくりくるなと感じていました。表紙のお地蔵さんの絵に、真っ赤な背景、そこに「やきもちじぞう」というタイトルを重ねたとき、コンパクトな折り紙くらいのサイズの正方形がぴったりだと思ったんです。「ガップリ!の絵本」さんでは変形サイズにも対応していただけると知って、ありがたかったですね。
直子さん:私は、正方形の有名な絵本がたくさんあるので、「そんな名作と同じ形にするなんて、おそれ多いわ!」と思っていました。でも、よく見てみると、幼児向けの絵本には正方形のものも多くて、そう考えるとこの形でもいいのかな、と思い直したんです。それでもやっぱり、できあがった絵本を見たときには「ほんまに、なんとおそれ多いことか」と、改めて感じました。
マユミさん:今の母の話を聞いて気づいたんですが、私が小さいころに読んでいた絵本のイメージが正方形だったんだと思います。だから無意識に、あの形がしっくりきたのかもしれません。
直子さん:そうかもしれませんね。娘が小さいころ、正方形の絵本をたくさん読んだ記憶があります。
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直子さん:たとえば、「お地蔵さんを夢に見たから、掘ってみようと思いました」というところは、物語の起承転結でいえば“起”と“承”にあたります。だから、その次の「掘ってみたらお地蔵さんが出てきた」という場面は、絶対にページをめくった先に持ってきたかったんです。ページをめくったら物語が展開する、“めくり”の演出を大切にしました。そうした場面がいくつかあって、「男の人が大八車をひいている」あとのページを開くと「お地蔵さんがない!」とか、めくった瞬間に状況がパッと変わるような構成にこだわりました。

▲絵本のページをめくったときの演出を重視した構成に
絵本の有名作品と並べても遜色ないかも、
いや、むしろもっといいかも…なんて(笑)。本当にきれいな絵本でした。
絵本が完成したときのお気持ちはいかがでしたか?
直子さん:完成前に、仮製本したものを写真で見せてもらっていたので、だいたいの仕上がりはわかっていたんですけど、それでもやっぱり、うれしかったですね。
子どもの頃から本を読むのが大好きで、自分の書いたものが活字になるというのは、一生の夢だったんです。それに、昔から絵本を書ける人にずっと憧れていたので、まさか自分がその絵本づくりに関われるなんて、本当に思ってもみませんでした。
完成した絵本は、どのように活用していますか?
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直子さん:この絵本は、まちづくり協議会の経費で制作したので、今のところは無料で配布しています。
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今後は、自治会の総会で配布して、地元の方々に「やきもち地蔵」のことをもっと知ってもらえたらと思っています。また、今年は「山の街駅」開業90周年の節目の年でもあり、神戸電鉄さんが駅舎に絵本の全ページを掲示してくださいました。さらに、キーホルダーやステッカーといったグッズも制作していて、お地蔵さんの絵が守ってくれている感じがするのか、どれも好評なんですよ。こうしたグッズも、地域のイベントなどで活用していきたいですね。
最後に、「ガップリ!の絵本」をご利用いただいた感想を、お聞かせ願えますでしょうか?
直子さん:娘はこの絵本を作るために、出版社や印刷会社のことを長いあいだあれこれ悩んでいました。でも、最終的には「ここが一番いい」と思ったようなんです。私はそういうことは全然わからないので、「娘の好きにしていいよ」と言ったんですけど……。
できあがったものを見て、想像していたものの何十倍も素晴らしくてびっくりしました。絵本の有名作品と並べても遜色ないかも、いや、むしろもっといいかも…なんて(笑)。本当にきれいな絵本でした。
マユミさん:本当に素晴らしい仕上がりで、お願いしてよかったなと思っています。ハードカバーで、こうしたしっかりとした絵本を作るのははじめての経験でしたが、完成したものを見て、自分たちで作ったのに「売りものみたい」というか、「本当にある絵本みたい」だなと思って、とても感動しました。
直子さんのお話がとても面白くて、終始笑いの絶えないインタビューとなりました。
マユミさんとの母娘の関係性も垣間見え、とても微笑ましく感じました。その一方で、地域を元気にしたいという
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絵/naomi様・金田典子様

- とのととどまる。~殿 ニューヨークへ行く~
- 作/とどまる様
絵/あきばたまみ様・かんのあき様

- かぞくです
- 作/鈴木まど佳様・弓﨑也美様・Jennifer Martin様
絵/AKITO HOSHINO様

- にゃーご こうえんへいく
- 株式会社blue dreamプランニング ずむずむ®絵本
真下直子様

- My Friends
- 作/くりくり様 絵/ふっかー様

- MONSTER'S STORY BOOK
- TOMASON様

- 平田五郎
- りふdeおは梨様

- うまれもった ひかり / アゴのはずれた くるみわりにんぎょう
- えのもと かずき様

- のりまき のりちゃん
- 絵本とおひるね舎 甲斐 絵里(エリック ウーリ)様

- 魔女のレストラン
- 株式会社グラフィッコ様

- WHAT'S THIS?
- SAKURA様

- たのしみながら少しづつ
- 山下 泰様

- ここに生まれてきたんだよ
- 伊敷トゥートリサ様

- やぎちゃんと秘密の線香
- 八木 宏幸様

- Fantasy
- Yuri Alfrancaix様

- ちびおるめのひと駅の大冒険
- 社会芸術ラボORINAS 佐原香織様

- EVER GREEN / だいじょうぶ
- Fleurbrahman Art様

- てふ ひらり はたり
- Akiko.B.Mimura様/スゲノマロ様

- いちにち
- 横瀬芽実依様

- 育てるタオル 育てる暮らし
- 株式会社 英瑞様

- イトウってなーんだ?
- 猿払イトウの会様

- てんぷら!声を聞かせて
- 社会医療法人同仁会 耳原総合病院様

- バリアフリー戦隊ダンサナクセイバー ~心のバリアフリー編~
- NPO法人自立生活センターSTEPえどがわ様

- いったい どうなっているんだぃ?
- 群馬医療福祉大学 村山明彦様 山口智晴様

- マジック用絵本
- RYU(大迫龍太)様

- 夏休みの思い出
- 緒方悠輝也様

- あまのいわと
- 岡山県神社庁様

- だって、くまだもの~歯医者さんへいく~
- コンシェルクリニックグループ様

- クロとシロ
- 横尾勇樹様

- れいぞうこさんちのおおげんか
- 佐久間千恵子様・山本夏子様

- さばくと少年
- 阿賀嶺壮志様

- 一人じゃない あなたもだれかのLINK
- なぁちゃ様

- Happy Sora no Osanpo
- mu-ma様

- うしのあし ひとのあし
- 国立大学法人東北大学・東北アジア研究センター様

- うみのなかってどんなとこ?
- まなべやすこ様

- たびするウミガメ~これからのウミはどんなウミ?~
- 井出美藍様

- くるくるおじさん
- Sakuchi(BOTTO)様

- ジャンのきいろいリュック
- 中根富美代様

- Peace of Harmony and Love
- たきざわたかこ様

- 私たちの伝えたい日本のマナー
- 品川女子学院様

- アイリス あてまの森のニホンリス
- あてま森と水辺の教室ポポラ様
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