オリジナル絵本 インタビュー
『あこがれ世界の音楽室1 海底より』
/ 暗い海で暮らすウミウシに、世界を旅するジンベエザメが /
不思議な話を聞かせる幻想的な絵本。
深い海の底で暮らすかわいいウミウシに、巨大なジンベエザメが旅してきた世界を語る、暗い海と淡い気泡の描写が印象的な絵本です。絵本は作りたいけれど文章が苦手というクリエイター「sea-no」さんの音楽をモチーフに、音楽クリエイターの橘山まさおさんがお話を創作し、そこにsea-noさんが絵をつけ、初めての絵本を作り上げました。
絵本のシリーズ化も考えているというsea-noさんに、絵本づくりに関するいろいろなお話をうかがいました。
私は「もの」で残しておくのが好きなんです。
手で持って見ることができますし、
手元にあるほうが印象に残りやすくて、
より大事なものとして感じられると思うんです。
sea-noさんはクリエイターとして、ふだんどのような活動をされているのでしょうか。
フリーランスで活動をしていて、音楽を作ったり、イラストやアニメーションの制作をしたりしています。TVドラマ『ソロ活女子のススメ』の劇中アニメーション制作を担当したほか、MVなどのアニメーション制作を多く手がけています。
今回、絵本を作ったのは初めてということですが、どのようなきっかけで制作されたのでしょうか。
私は現実から離れた物語や音楽を制作することが好きで、そういった作品をたくさん作ってきました。そのなかで生まれた話を絵本にしてみたいと思っていたのですが、私は文章で表現することが少し苦手で、かたちにすることができないまま、何年も過ぎてしまいました。
そんなとき、信頼しているクリエイターの橘山まさおさんが、2020年に私が制作した『海底より』という楽曲をもとに文章を書いてくださったので、それをきっかけとして本格的に絵本を制作することになりました。
デジタルの媒体ではなく、紙の絵本にしたのはどのような理由があったのでしょうか。
私は「もの」で残しておくのが好きなんです。手で持って見ることができますし、手元にあるほうが印象に残りやすくて、より大事なものとして感じられると思うんです。それで、今回は絵本というかたちにしました。
お話を担当された橘山さんは、ふだんどのような活動をされている方で、sea-noさんとはどのようなお知り合いなのでしょうか。
フリーランスで活動しており、メインは音楽クリエイターで、いろいろなところに音楽を提供しています。また、趣味でノベルゲームを作っていて、文章を書いています。
ふたりともクリエイターだったのがきっかけで知り合ったのですが、私はまさおさんの書く文章のファンだったので、物語に関しては全然心配はなかったです。
橘山さんが物語を書く際に、何かリクエストなどされたのでしょうか。
それについては、私は何も言っていません。最初に楽曲を作る際に、ウミウシとジンベエザメのキャラクターを決めて自分で短い文章を書いていたのですが、それをふくらませて物語にするまでは、全部まさおさんにやっていただきました。
曲を作る段階からウミウシとジンベエザメのキャラクターは決まっていたのですね! どうして海の生き物や、海のお話にしようと思われたのですか。
もともと海洋生物が好きで、よく水族館にも行っていました。主人公をウミウシにしたのは、インターネット上でたまたまウミウシという生き物に出会い、「かわいいな」と思った、ただそれだけの理由です。
本来は浅瀬にいて、深海にはいない生き物なのですが、深海にいたらおもしろいかなと思って、そんな軽い気持ちから楽曲を作り、それがもとになって海のお話になりました。
絵本をとおして、伝えたかったことなどはあったのでしょうか。
お話を書いた橘山まさおさんに聞いてみたのですが、明確な答えは返ってきませんでした。私なりに考えると、うまく言えないのですが、「もっと視野を広げたら、もっといいこともあるんじゃないか」という感じだと思います。
絵本を作るなら、書店に並んでいるような、
しっかりとしたハードカバーの本を作りたいと思い、
そういった条件で検索したら、
「ガップリ!の絵本」さんがすぐに見つかりました。
表紙のタイトルの上に『あこがれ世界の音楽室1』とついていますが、これはどのような意味なのでしょうか。
今後、絵本をシリーズ化したいと思い、タイトルに共通するシリーズ名を入れようということで、まさおさんと考えて決めました。
私の音楽をもとにした作品になっていくと思うので、それで「音楽室」にしました。
海の中の絵がとても美しいですが、画材は何を使われているのでしょうか。
ベースとして透明水彩で描いたものをスキャンして、Photoshopで色味の加工などをして仕上げていきました。
海底のお話ということで、絵を描く際に大変だったことなどございますか。
ふだんは透明水彩を使用していないうえに、紙全体を使った大きな絵も描き慣れていなかったので、とても難しかったです。まさおさんと絵の見せ方を話し合いながら手探りで進めて、ギリギリまで何枚も描き直しました。
初めての絵本ということで、何か参考にされたりしたのでしょうか。
『いつでもカービィ』という絵本シリーズがとても好きで、「読み聞かせムービー」という朗読動画を見て、文字の配置やルビやフォントを参考にしました。また、本屋さんに行って絵本をたくさん見て、対象年齢について考えたりしました。
今回の絵本の対象年齢はどのくらいを想定されていらっしゃいますか。
子どもも大人も楽しめる絵本にしたいと考えて、自分としては対象年齢を3、4歳くらいからと思っていました。
ですが、周りの人に聞きますと、難しい言葉もあるので、もう少し上の年齢、または大人向けという印象を抱いたそうです。
「ガップリ!の絵本」を選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。
絵本を作るなら、書店に並んでいるような、しっかりとしたハードカバーの本を作りたいと思い、そういった条件で検索したら、「ガップリ!の絵本」さんがすぐに見つかりました。
無料の絵本サンプルもあったので取り寄せてみたのですが、それが作りたいイメージにとても近かったので、「これだ!」と思いました。
あとは、サイトで料金のシミュレーションができたのが決め手として大きかったですね。金額や部数の問題で、個人で作るのはとても難しいだろうと思っていましたから、シミュレーションをして自分たちでも作れるんだとわかってうれしかったです。
ハードカバー以外に、絵本の仕様でこだわった点はございましたか。
紙の厚さには、かなりこだわりました。紙をめくる手触りは、ペラペラではなく厚めのほうがよかったので、いちばん厚いものにしたいと考えていたんです。
ただ、その厚さの紙だと印刷が暗くなってしまうことから、「ガップリ!の絵本」さんのご提案を受け入れて、最終的には厚みを一段階落としました。
サイズをA5にしたのは、手に持っていても疲れないのと、絵本らしいサイズかなと思って、このサイズにしました。
私に絵本が作れると思っていなかったので、
絵本って本当にできるんだ!と思いました。
こんなにしっかりとしたものができて、とても感動しました。
初めての絵本が完成したときの感想はいかがでしたでしょうか。
最初は私に絵本が作れると思っていなかったので、絵本って本当にできるんだ!と思いました。こんなにしっかりとしたものができて、とても感動しました。
発色も画面で見たままの色だなと思いました。超高精細デジタル印刷だったので、デジタルがそのまま紙になって出てきた感じで、すごいなと思いました。
絵本は現在、どのように活用されていらっしゃいますか。
絵本の現物はイベントで販売して、お届けもすべて完了しました。
完売するとはまったく想像していなかったので驚きましたが、50部ではなく100部作ってもよかったなと思いました。
その後は、オリジナル音楽をつけた朗読動画を作成してYouTubeに投稿したり、自分で朗読したい方向けにデジタルデータを無料で配布したり、kindleに登録したりして、ご自宅で楽しんでいただけるよう対応しています。
もう完売されたんですね! 絵本を販売したイベントは、どのようなイベントだったのでしょうか。
「M3」という音楽メインの同人イベントが年2回ありまして、それに合わせて販売いたしました。
おまけで音楽をつけることになり、絵本にダウンロードカードも添付しました。
絵本を読まれた方からの反響はいかがでしたでしょうか。
絵本がお手元に届いた方から、喜びの声をたくさんいただきました。内容については、「流れ出た想いはどこへいくのかな」という一節を気に入られた方が多く、いろいろな解釈をしてくださいました。
また、絵本を販売する前に、内容紹介としてYouTubeで生配信をして、そのときに1ページずつお見せしたのですが、これもけっこう反応がよかったです。
シリーズ化というお話もありましたが、今後どのような作品を作りたいとお考えですか。
今回のこの物語は、海の一部分だけを切り取って描いたものです。同じ海のなかには別のキャラクターがたくさんいるので、それをまた絵本にしようと思っています。
今回は対象年齢が高めだと言われたので、次はもっと子ども向けになるように作ってみたいです。
絵と音楽のどちらが先かは場合によりますが、絵と音楽を並行して、生きているかぎり創作し続けたいと思っています。絵本は文章が書けないので、そこはまさおさんと協力して作っていきたいです。
最後に、「ガップリ!の絵本」をご利用になった感想をお聞かせ願えますでしょうか。
初めての絵本制作で分からないことだらけだったので、たくさん質問をしたのですが、そのたびに電話やメールでていねいに対応してくださったので本当に感謝しています。
印刷のときも、本の厚さや新しい印刷機など、いろいろ提案していただいたので、仕上がりは大満足で、届くのがとても楽しみでした。最初から最後までありがとうございました。
クリエイター同士、お互いの作品から着想を得て、また新たな作品を生み出すなんて素敵ですね。
シリーズ化を楽しみにしています。お話ありがとうございました。
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- tricolor(トリコロール) 様
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- 文/なかいずみ とうま様
絵/ハセガワ直子様
- うちのママってヘンなんだ
- あずきみるく様
- おはなしのもり
- 任意団体「デフシル-DEAF SHIRU-」様
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- ハシケン様
- TASCぎふコラボ展vol.8 虹色の木の下で
- 作/丹賀澤賢様
絵/naomi様・金田典子様
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絵/あきばたまみ様・かんのあき様
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ガップリ!の絵本ギャラリー
お客さまが上製本(ハードカバー仕上げ)で製作したオリジナル絵本を一部ご紹介しています。
オリジナル絵本 無料サンプルプレゼント中!
ガップリ!の絵本では、初めて絵本を作成する方でも安心してご注文いただけるよう、オリジナル絵本の無料サンプルをプレゼントしています!
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フリーランスで活動をしていて、音楽を作ったり、イラストやアニメーションの制作をしたりしています。TVドラマ『ソロ活女子のススメ』の劇中アニメーション制作を担当したほか、MVなどのアニメーション制作を多く手がけています。
今回、絵本を作ったのは初めてということですが、どのようなきっかけで制作されたのでしょうか。
私は現実から離れた物語や音楽を制作することが好きで、そういった作品をたくさん作ってきました。そのなかで生まれた話を絵本にしてみたいと思っていたのですが、私は文章で表現することが少し苦手で、かたちにすることができないまま、何年も過ぎてしまいました。
そんなとき、信頼しているクリエイターの橘山まさおさんが、2020年に私が制作した『海底より』という楽曲をもとに文章を書いてくださったので、それをきっかけとして本格的に絵本を制作することになりました。
デジタルの媒体ではなく、紙の絵本にしたのはどのような理由があったのでしょうか。
私は「もの」で残しておくのが好きなんです。手で持って見ることができますし、手元にあるほうが印象に残りやすくて、より大事なものとして感じられると思うんです。それで、今回は絵本というかたちにしました。
お話を担当された橘山さんは、ふだんどのような活動をされている方で、sea-noさんとはどのようなお知り合いなのでしょうか。
フリーランスで活動しており、メインは音楽クリエイターで、いろいろなところに音楽を提供しています。また、趣味でノベルゲームを作っていて、文章を書いています。
ふたりともクリエイターだったのがきっかけで知り合ったのですが、私はまさおさんの書く文章のファンだったので、物語に関しては全然心配はなかったです。
橘山さんが物語を書く際に、何かリクエストなどされたのでしょうか。
それについては、私は何も言っていません。最初に楽曲を作る際に、ウミウシとジンベエザメのキャラクターを決めて自分で短い文章を書いていたのですが、それをふくらませて物語にするまでは、全部まさおさんにやっていただきました。
曲を作る段階からウミウシとジンベエザメのキャラクターは決まっていたのですね! どうして海の生き物や、海のお話にしようと思われたのですか。
もともと海洋生物が好きで、よく水族館にも行っていました。主人公をウミウシにしたのは、インターネット上でたまたまウミウシという生き物に出会い、「かわいいな」と思った、ただそれだけの理由です。
本来は浅瀬にいて、深海にはいない生き物なのですが、深海にいたらおもしろいかなと思って、そんな軽い気持ちから楽曲を作り、それがもとになって海のお話になりました。
絵本をとおして、伝えたかったことなどはあったのでしょうか。
お話を書いた橘山まさおさんに聞いてみたのですが、明確な答えは返ってきませんでした。私なりに考えると、うまく言えないのですが、「もっと視野を広げたら、もっといいこともあるんじゃないか」という感じだと思います。
絵本を作るなら、書店に並んでいるような、
しっかりとしたハードカバーの本を作りたいと思い、
そういった条件で検索したら、
「ガップリ!の絵本」さんがすぐに見つかりました。
表紙のタイトルの上に『あこがれ世界の音楽室1』とついていますが、これはどのような意味なのでしょうか。
今後、絵本をシリーズ化したいと思い、タイトルに共通するシリーズ名を入れようということで、まさおさんと考えて決めました。
私の音楽をもとにした作品になっていくと思うので、それで「音楽室」にしました。
海の中の絵がとても美しいですが、画材は何を使われているのでしょうか。
ベースとして透明水彩で描いたものをスキャンして、Photoshopで色味の加工などをして仕上げていきました。
海底のお話ということで、絵を描く際に大変だったことなどございますか。
ふだんは透明水彩を使用していないうえに、紙全体を使った大きな絵も描き慣れていなかったので、とても難しかったです。まさおさんと絵の見せ方を話し合いながら手探りで進めて、ギリギリまで何枚も描き直しました。
初めての絵本ということで、何か参考にされたりしたのでしょうか。
『いつでもカービィ』という絵本シリーズがとても好きで、「読み聞かせムービー」という朗読動画を見て、文字の配置やルビやフォントを参考にしました。また、本屋さんに行って絵本をたくさん見て、対象年齢について考えたりしました。
今回の絵本の対象年齢はどのくらいを想定されていらっしゃいますか。
子どもも大人も楽しめる絵本にしたいと考えて、自分としては対象年齢を3、4歳くらいからと思っていました。
ですが、周りの人に聞きますと、難しい言葉もあるので、もう少し上の年齢、または大人向けという印象を抱いたそうです。
「ガップリ!の絵本」を選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。
絵本を作るなら、書店に並んでいるような、しっかりとしたハードカバーの本を作りたいと思い、そういった条件で検索したら、「ガップリ!の絵本」さんがすぐに見つかりました。
無料の絵本サンプルもあったので取り寄せてみたのですが、それが作りたいイメージにとても近かったので、「これだ!」と思いました。
あとは、サイトで料金のシミュレーションができたのが決め手として大きかったですね。金額や部数の問題で、個人で作るのはとても難しいだろうと思っていましたから、シミュレーションをして自分たちでも作れるんだとわかってうれしかったです。
ハードカバー以外に、絵本の仕様でこだわった点はございましたか。
紙の厚さには、かなりこだわりました。紙をめくる手触りは、ペラペラではなく厚めのほうがよかったので、いちばん厚いものにしたいと考えていたんです。
ただ、その厚さの紙だと印刷が暗くなってしまうことから、「ガップリ!の絵本」さんのご提案を受け入れて、最終的には厚みを一段階落としました。
サイズをA5にしたのは、手に持っていても疲れないのと、絵本らしいサイズかなと思って、このサイズにしました。
私に絵本が作れると思っていなかったので、
絵本って本当にできるんだ!と思いました。
こんなにしっかりとしたものができて、とても感動しました。
初めての絵本が完成したときの感想はいかがでしたでしょうか。
最初は私に絵本が作れると思っていなかったので、絵本って本当にできるんだ!と思いました。こんなにしっかりとしたものができて、とても感動しました。
発色も画面で見たままの色だなと思いました。超高精細デジタル印刷だったので、デジタルがそのまま紙になって出てきた感じで、すごいなと思いました。
絵本は現在、どのように活用されていらっしゃいますか。
絵本の現物はイベントで販売して、お届けもすべて完了しました。
完売するとはまったく想像していなかったので驚きましたが、50部ではなく100部作ってもよかったなと思いました。
その後は、オリジナル音楽をつけた朗読動画を作成してYouTubeに投稿したり、自分で朗読したい方向けにデジタルデータを無料で配布したり、kindleに登録したりして、ご自宅で楽しんでいただけるよう対応しています。
もう完売されたんですね! 絵本を販売したイベントは、どのようなイベントだったのでしょうか。
「M3」という音楽メインの同人イベントが年2回ありまして、それに合わせて販売いたしました。
おまけで音楽をつけることになり、絵本にダウンロードカードも添付しました。
絵本を読まれた方からの反響はいかがでしたでしょうか。
絵本がお手元に届いた方から、喜びの声をたくさんいただきました。内容については、「流れ出た想いはどこへいくのかな」という一節を気に入られた方が多く、いろいろな解釈をしてくださいました。
また、絵本を販売する前に、内容紹介としてYouTubeで生配信をして、そのときに1ページずつお見せしたのですが、これもけっこう反応がよかったです。
シリーズ化というお話もありましたが、今後どのような作品を作りたいとお考えですか。
今回のこの物語は、海の一部分だけを切り取って描いたものです。同じ海のなかには別のキャラクターがたくさんいるので、それをまた絵本にしようと思っています。
今回は対象年齢が高めだと言われたので、次はもっと子ども向けになるように作ってみたいです。
絵と音楽のどちらが先かは場合によりますが、絵と音楽を並行して、生きているかぎり創作し続けたいと思っています。絵本は文章が書けないので、そこはまさおさんと協力して作っていきたいです。
最後に、「ガップリ!の絵本」をご利用になった感想をお聞かせ願えますでしょうか。
初めての絵本制作で分からないことだらけだったので、たくさん質問をしたのですが、そのたびに電話やメールでていねいに対応してくださったので本当に感謝しています。
印刷のときも、本の厚さや新しい印刷機など、いろいろ提案していただいたので、仕上がりは大満足で、届くのがとても楽しみでした。最初から最後までありがとうございました。
クリエイター同士、お互いの作品から着想を得て、また新たな作品を生み出すなんて素敵ですね。
シリーズ化を楽しみにしています。お話ありがとうございました。
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