インタビューページ『NOOK 上巻』|上製本(ハードカバー仕上げ)のオリジナル絵本が50冊からつくれる

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オリジナル絵本 インタビュー
『NOOK 上巻』

バンドメンバーが絵を担当!音楽と絵本を融合させた大人も子どもも楽しめるオリジナル絵本『NOOK 上巻』

/ バンドメンバーが絵を担当!  /
音楽と絵本を融合させた大人も子どもも楽しめる一冊。

ギターの穴のなかに草色の絨毯の丘と、朝と夜を重ねた空の風景が広がっていたところから始まる不思議なお話の絵本です。文章は日本語と英語の2か国語で書かれ、絵に合わせて斜めや曲線状に文字を並べるなど、さまざまなところにこだわりが見られます。制作したのはアイルランド音楽をベースにしたバンド「tricolor(トリコロール)」で、音楽CDとセットになっています。バンドメンバーであり、絵本の絵を描いた長尾晃司さんにお話をうかがいました。

くので、アルバム一緒絵本ってみない?」と
メンバー相談したら
いいよ!」という返事もらえたんです。

この絵本を制作されたtricolor(トリコロール)さんは、3人組のバンドだそうですね。どのような音楽を演奏されていらっしゃるんですか。

アイルランドの伝統音楽を基本とした音楽を演奏しており、生活感を大事にしながらライブなどの活動を行っています。

アイルランドの音楽というのは、華やかなステージというよりは、アイリッシュパブのように、普通の人たちが集まってお酒を飲んだりする場所で演奏される音楽なので、僕らも華やかさより生活感を大事にしています。

ライブパフォーマンスを行っているtricolorのメンバー

▲ライブパフォーマンスを行っているtricolorのメンバー

アイルランドの伝統音楽ですか! アイルランド音楽の魅力とは、どのようなところなのでしょうか。

先ほどの話と通じるものがありますが、生活の身近なところにあって、演奏者と聞き手との距離が近いのが魅力です。たとえばホームパーティーの際には、それぞれ楽器を持ち寄って、パーティーの途中でセッションが始まったりするような文化があります。

今回、長尾さんは絵本の絵を担当していますが、なぜバンドで絵本を制作しようと思われたのですか。

僕が絵を描き始めたのは、コロナ禍になって時間がたくさんできたことがきっかけです。

昔から絵を描けるようになりたいという憧れだけはありましたが、それまで絵を描いたことはほとんどありませんでした。それで、コロナ禍が始まった翌年の1年間、1日1作ずつ絵を描いて、SNSへ投稿することを続けたんです。

そうしたら、自分なりの作風が少し見えてきて、作品として何か出したいという気持ちが芽生えてきました。それが、ちょうどtricolorで新しいアルバムを作るタイミングだったので、思い切って「僕が絵を描くので、アルバムと一緒に絵本を作ってみない?」とメンバーに相談したら、「いいよ!」という返事がもらえたんです。

絵を利用した媒体はいろいろあると思いますが、どうして絵本を選ばれたのでしょうか。

もう十数年、音楽のCDをずっと出し続けてきたのですが、ここ3、4年は売れ行きが低下していて、こうした厳しい現状を打破するアイデアはないかと考えていました。

その一方で、コロナ禍になる少し前から、自分の子どもに絵本を読み聞かせることが増えて、絵本に対して親しみが生まれていました。自分が絵を描き始めたのもそういうタイミングでしたので、大人だけではなく、子どもにも見てもらえるものということで、絵本を作りたいと思いました。

また、バンドメンバーの中藤有花さんから、夜の少し暗いなかでデジタル絵本の読み聞かせをしたら画面の光が明るすぎたことや、「絵本はCDと違い、手持ちできることに価値があると思う」という意見を聞き、デジタルではなく紙の絵本というかたちにしました。

絵本のテーマはバンドの皆さんで話し合われたりしたのでしょうか。

はい。この絵本はタイトルの「NOOK」をテーマにしています。「NOOK」という言葉は、「家のなかの温かくて、こぢんまりとした居心地のいい場所」という意味です。

コロナ禍になって、家で過ごす時間が多くなり、僕は家のなかに音楽や絵を楽しむスペースと、仕事場を作りました。それで、そのスペースを心地のいいところにしたくて、どんどんカスタマイズしていったら、自分の秘密基地みたいになったんです。

この絵本や僕たちの音楽を楽しんでくださる人たちも、そういう「NOOK」的なお気に入りの場所を作って、家で楽しむ感覚を味わってもらえたら理想的だなと思い、このテーマにしました。

絵本のお話を担当された「のぐちみね」さんとは、どのようなご関係なのですか。

▲tricolorのメンバー(左3名)と、のぐちみねさん(右)

▲tricolorのメンバー(左3名)と、のぐちみねさん(右)

のぐちみねさんは以前からの友だちなのですが、物語を書いていることは知りませんでした。彼女はコロナ禍の時期に、これまで書きためた物語を改めて作品として書き起こす作業をしていて、それをたまたま見せてもらったら、これがとてもいいお話だったんです。

ちょうど絵本を考えていたタイミングでしたので、「これは!」と思いのぐちさんに物語をお願いし、それで今回の絵本を作ることになりました。

テーマえる時間必要ですが、
その先音楽もちょっとした手段違いしかないじました。

CDアルバムとセットということですが、制作はどうのように進められたのでしょうか。

最初、のぐちさんに依頼して、この音楽に対してこの物語、この物語に対してこの音楽というように話し合い、音楽とストーリーの制作を同時に進めていきました。そして物語が完成したあとに、絵の制作を始めるという流れでした。

絵本のストーリーを読んで、すぐに絵のイメージは湧いてきましたか。

こういうものを描きたいというイメージはすぐに湧きました。ですが、今まで誰かの想像の世界を描いたことはなかったので、実際に絵を描くときには、それが少し難しかったです。

アルバムと絵本の制作を同時進行するなかで、制作上、大変だったことはございますか。

絵本のストーリーは、のぐちさんにお任せして全部作っていただいたのですが、アルバムに関しては、どのようなかたちでCDと絵本をセットにするか、いろいろなパターンを考えて試行錯誤しました。

絵本づくりの段階では、僕自身はそれほど大変ではなかったのですが、最初にiPadで描いた色が印刷時に変わってしまったのは、解決するのに苦労しましたね。

ただ、このときは印刷の出力方法を何パターンか試していただいたり、紙などもいろいろ選ばせていただいたりしたので助かりました。紙に関しては、選ぶのは楽しかったのですが、難しくもあり、マットな質感で厚みがしっかりあればよいという程度の認識でしたが、同じマットな質感でも紙の種類が違えば発色にも差が出るのだなと実感しました。

色合いは「ガップリ!の絵本」で新しく導入した、超高精細デジタル印刷で出力したほうがよかったですか。

そうですね。紙に印刷されたものがとても立体的に感じられ、デジタルメディアでは得られない存在感があってよかったです。

ハードカバーや絵本のサイズに関しては、こだわりなどございましたか。

ハードカバーに関しては、「絵本と言ったらこれでしょう」といった好み的なところが大きかったですね。A5サイズを選んだのは、小さすぎず、CDを収めるのにもちょうどいいかなと思ったからです。「ガップリ!の絵本」さんで、絵本のサイズのサンプルを見せていただいたときに、いいなと思ったのがA5だったので、このサイズにしました。

直径12cmのCDがきれいに収まるA5サイズ

▲直径12cmのCDがきれいに収まるA5サイズ

絵本の文章は日本語と英語の2カ国語表記で、文字組みは絵に合わせて斜めや曲線状にしています。どうしてこのようなスタイルにされたのでしょうか。

2カ国語にしたのは、まだ公表していないのですが、下巻のアルバムに海外のいろいろな国のミュージシャンが参加しているからなんです。

世界の人々に向けて大々的に発信したいというよりは、手伝ってくれたミュージシャンの友人にもストーリーをダイレクトに伝えたいという思いで、2カ国語表記に決めました。

絵本の文字組みと表紙のデザインに関しては、内容を伝える客観的な目が必要だと思ったので、外部のデザイナーにお願いしています。文章を斜めに並べたのも、デザイナーの方と相談して決めました。

絵に合わせて斜めや曲線状に、さらに日本語と英語の2カ国語表記された文章スタイル

▲絵に合わせて斜めや曲線状に、さらに日本語と英語の2カ国語表記された文章スタイル

見返し印刷もされていますが、どうして見返し印刷を選ばれたのでしょうか。

まず、表紙の絵というのは物語ができる前に完成していたので、テーマから着想して描いた唯一の絵です。表紙は物語に対する絵ではなく、音楽と同じテーマで作った絵にしたいと思っていたので、あえて物語に関係なく描きました。

見返しには道が描かれていますが、その表紙の絵から、ここを歩いて物語の世界に入っていくという導入部分として見返し印刷をお願いしました。

音楽と絵本づくりでは、表現の違いの難しさなどを感じることもあったと思いますが・・・。

僕の絵は自己流で、そんなにいろいろアレンジできるわけでもありませんが、自分のなかで描き方の手段がある程度固まってくると、意外に音楽をやっているときと変わらないなという感覚が強くなってきました。

最初に表現したいテーマがあって、それを表現するために「これを足して、これを足して」という作業があるだけで、テーマを考える時間は必要ですが、その先は絵も音楽もちょっとした手段の違いしかないと感じました。

CDって意外重みないのですが、今回絵本はちゃんと重みがあり、
ったという感覚があったので、とても満足感がありました。

絵本が完成したときの感想はいかがでしたでしょうか。

CDって意外と重みがないのですが、今回の絵本はちゃんと重みがあり、物を作ったという感覚があったので、とても満足感がありました。

完成した絵本をグッズと共に販売している様子

▲完成した絵本をグッズと共に販売している様子

今回の絵本やアルバムでうまくいったところや、気に入っているところはございますか。

物語作家ののぐちさんの想像の世界を、自分の想像のフィルターを通して描くというのが、コラボレーションとしてうまくいったと思います。彼女の想像を100%そのまま描けるわけではなく、想像どおりのところもあれば、想像とは違うところもあるのが、僕としては気に入っています。

絵本はライブ会場やオンラインで販売するほかに、何か活用を考えていらっしゃいますか。

『NOOK 上巻』発売記念ライブツアーの宣伝

▲『NOOK 上巻』発売記念ライブツアーの宣伝

絵本の絵を投影しながらライブをする企画を立てています。絵本作家の方と一緒にライブをする予定で、その際にスクリーンに絵を映しながら音楽を演奏するか、物語を読むかは決まっていませんが、いろいろと考えています。

絵本を読んだ方からのお声などは届いていらっしゃいますでしょうか。

買ってくれた小学生が、学校で好きな絵本を紹介するときに、この絵本を持って行ってくれたそうで、当初の願いどおり、大人だけでなく子どもにも読んでもらえてよかったなと思います。

下巻はどのようなお話になる予定なのでしょうか。

上巻の続きのお話というよりは、もうひとつの「NOOK」、別の側面のお話といった内容です。音楽のほうも制作中です。

数ある印刷会社から、「ガップリ!の絵本」を選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか。

インターネットでいろいろな会社を調べたときに、サイトが見やすかったのと、気楽に見積もりができたのがよかったです。

決め手となったのは、会社を訪問させていただいたときに、いろいろなアドバイスをもらえたことや、一緒にがんばりましょうという姿勢が見えたことで、安心して頼めました。

最後に、「ガップリ!の絵本」をご利用になった感想をお聞かせください。

打ち合わせの段階からそうでしたが、たとえば「紙に出力されたものにミスが多かったので直します」というような、とてもていねいな対応をしていただき、ありがたかったです。

バンドのホームページでは「ふだんは寡黙」と紹介されている長尾さんですが、
お話をうかがっていると「NOOK」のような温かな人柄が感じられました。
下巻も楽しみにしています。お話ありがとうございました。

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