上製本の印象を左右する「表紙素材」

上製本の表紙に使用される印刷用紙には、光沢のあるコート紙が用いられています。これに加えて、表面に極薄の透明フィルムを貼りつける「PP加工」が施されるため、写真や絵を印刷した場合に発色がよく、耐久性も高くなります。

ちなみにPP加工は、色が鮮やかに表現される「クリアPP」、落ち着いた色と手触りになる「マットPP」、表面にレザーのような細かな凹凸がつく「エンボスPP」の3タイプから選べます。

また、コート紙以外の紙を使いたい場合は、オプションで「セレクト用紙」から選ぶこともできます。さまざまな色や質感の紙があり、柔らかで優しいイメージ、渋いイメージ、力強いイメージなど、選んだ紙によって表紙の印象を変えることができます。

細布とは、タテ糸、ヨコ糸ともに細い糸を使用して均等に織り上げた織物です。表面がきめ細かく、なめらかで柔らかな触り心地なのが特徴です。

選べる色は5色あり、ベーシックな「ネイビー」「ブラック」「ホワイト」の3色と、洗練された鮮やかな「レッド」「オレンジ」の2色をご用意しています。

表面の印刷は「箔押し加工」のみ対応しています。

どんなジャンルの本にも合いますが、特に記念誌や学術論文といった重厚感のある本や、気品のある歌集・句集などを作るときにオススメです。

レザークロスは、天然皮革の見た目や触り心地を再現した素材です。布の表面に特殊な塗料を塗り、皮の表面のしわに似せた凹凸を型押しすることで作られます。耐水性や耐久性が高く、皮のような光沢があります。

4色のカラーバリエーションがあり、「ブラック」「レッド」「ネイビー」「ブラウン」から選べます。表面の印刷は金や銀などの「箔押し加工」が可能で、表面の平滑度が高いことから、印刷した文字やロゴがくっきりと見やすく表示されます。

フォーマルで格調高い雰囲気の本になるため、論文や報告書、メニューブックのほか、高級感のある手帳やダイアリーを作るときにもオススメです。