仕上げ工程

表紙を作成し、本文を綴じると、いよいよ最後の仕上げ工程として、本文と表紙の貼り合わせなどを行います。
最初に「三方化粧断ち」と呼ばれる作業で、本文の背以外の3辺を仕上がりサイズに合わせて断裁します。
次に「寒冷紗(かんれいしゃ)」という荒く織りこんだ布を本文の背に貼りつけて、本文の強度を高めます。同時に、背の上下2カ所に「花布(はなぎれ)」をつけたり、スピン(しおり)をつけたりします。
その次に、本文の最初と最後についている見返しに糊を塗り、表紙と裏表紙を貼り合わせます。最後に、ページを開きやすくするため、背表紙と表紙・裏表紙の境の線に沿って溝をつけます。こうして全工程が終了し、上製本の完成となります。
