教育・啓蒙としての活用法

啓蒙や教育活動における効果的なツールとして絵本が高く評価されています。絵本の「すぐに読める」「ながめるだけでも分かる」「親しみやすい」という特徴が、難しい内容でも好奇心を持ってもらえるきっかけになるからかもしれません。
難しい内容も、オリジナル絵本でわかりやすく伝えられる

啓蒙や教育活動では、多くの人にわかりやすく伝えることが重要です。しかし、難しい内容や、はじめて聞く言葉がたくさん出てくると、対象となる人たちは興味を持つことができず、理解へのハードルが上がってしまいます。
そこで、専門用語が多い医療の現場や、子どもを対象者とする教育機関では、絵と簡単なストーリーで作った「オリジナル絵本」が利用されています。また、最近ではSDGsへの取り組み、学校の課題、プロジェクトの一環としても「オリジナル絵本」が勉強や研究の教材として役立てられるようになってきています。
教育・啓蒙としての主な活用法
医療・健康促進としての活用法

医療機関に従事していない人にも、病気や健康、福祉のことを伝えるツールとして、絵本が選ばれています。絵を楽しみながら短時間でも読めるので、例えば、病院や薬局の待合室に置いておけば、待っているちょっとした時間にもメッセージを伝えることができます。
また、絵本は子どもの興味も引きやすいので、難しい内容でも、家族と一緒に読んで話し合うことで理解を深めることができそうです。
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SDGs・環境問題としての活用法

SDGsや環境問題を絵本で伝えようと取り組む企業や団体が増えてきました。子どもが学校やサークルで集まって読むことで、意見交換の機会を作ることができます。また、絵本によって、大人も知らない多くのことを絵本から簡単に学ぶことができるので、今まで気が付かなかった問題に、より一層興味を持つ人も出てくるでしょう。
このように「とっかかり」に絵本を活用することで、SDGsや環境問題を自分ごととして考えるきっかけを作ることができます。
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福祉としての活用法

世の中で「しあわせ」や「ゆたかさ」を感じて生活するためには、一人ひとりがマナーやエチケットを守り、思いやりを持ってお互いを支えあうことが大切です。そのような福祉に関する啓発には、主にポスターやチラシなどが利用されていますが、最近では、絵本を活用して普及活動をするソーシャルサポーターやNPO法人が増えてきました。
目に飛び込む「情報」ではなく、自ら絵本を開いて取り入れた「知識」だからこそ、高い効果が発揮されているようです。
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文化・芸術としての活用法

普段の生活では、伝統文化を知る機会は意外と少ないもの。例えば、観光で神社を訪れても神道の歴史まで知っている人は少ないのではないでしょうか? もし、神社のことや神話が絵本で読めるようになっていれば、神社訪問の時に何倍にも楽しむことができそうです。
また、能や歌舞伎などの伝統芸能でも、絵本で歴史やあらすじ、見てほしいポイントを伝えられれば「観劇に行ってみたい!」と思う人が増え、伝統文化をより一層盛り上げることができるかもしれません。
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国際交流としての活用法

絵本は言葉の通じない人との交流を助けてくれる頼りになるコミュニケーションツールです。共通言語がない人たちへ広めたいことがあった時、そのメッセージが込められた絵本を差し出せば、相手は興味を持ってページをめくってくれるはずです。たとえ内容がうまく伝わらなくても、指差しやジェスチャーを交え「一緒に読む」という交流にもつながります。
また、自分がいなくても、海を渡り、様々な人にメッセージを届けられる絵本は、アナログながらも世界の人とつながれる素晴らしいツールと言ってもよいでしょう。
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企画・プロジェクトとしての活用法

最近、商品企画の仕組みを学ぶサークルやゼミが多くなってきました。そこで、企画商品としてコンセプトやメンバーのメッセージをわかりやすく表現できるアイテムとして、絵本が注目されています。
絵本は、どの世代にも気軽にメッセージを伝えられるだけではなく、時間や場所を問わず多くの人に読んでもらえるメリットがあります。これらの理由から、企画やプロジェクトの商品で絵本を作ることは、ほかの商品では得られないやりがいと達成感が感じられるかもしれません。
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オリジナル教材としての活用法

教育や研修の現場では、伝えたいテーマにあわせて作ったオリジナル絵本が好評です。ハードカバー仕様にすることで強度が増すので、長期間使ったり、他の先生たちとシェアしたりができるようになります。トークだけでは記憶に残りづらい場合も、絵を見ながら繰り返し読める絵本にすることで、記憶に残りやすくなります。
また、会社の社員教育では、親しみのある絵本を使うことで、企業のインナーブランディングにも高い効果が期待できそうです。