糸綴じ加工
「ガップリ!の絵本」のこだわりの1つは糸綴じ加工です。
その名のとおり、糸を使って紙を縫い付ける綴じ方です。
「ガップリ!の絵本」では、糸綴じ加工の中でも「糸かがり綴じ」と「ミシン綴じ」2種類の綴じ方が可能です。縫い付ける技術は異なりますが、どちらも本の開きが良く、見開きのデザインなど、ページを大きく使うレイアウト、絵本には最適の綴じ方です。
そして、何よりも、丈夫で長持ちします。
美しく丈夫な製本で絵本を個人レベルでも作れるよう、新しいサービスを立ち上げよう、その思いのもと生まれたのが「ガップリ!の絵本」です。
上製本の丈夫で固く厚みのあるハードカバー、手触りがよく発色のいい本文用紙、これを組み合わせるために糸綴じ加工は欠かせません。糸綴じ加工は「ハードカバー製本」の要である、本文をつなぐ加工であり、当社とお客さまをつなぐ工程でもあるのです。
糸かがり綴じとミシン綴じ
2つの糸綴じ加工のこだわりを、それぞれくわしく見ていきます。
糸かがり綴じ
糸を使って本を綴じる伝統的な上製本の綴じ方です。近年は製本用接着剤の性能が上がり、改良が進むなか、上製本でも無線綴じやあじろ綴じといった製本が増えてきましたが、上製本の綴じ方では糸かがり綴じがもっともポピュラーな綴じ方です。
糸かがり綴じは、その作り方の特長から、24ページ以上の上製本に適しています。
「頻繁に開閉を繰り返す」「大きく開く」「厚みのある本文用紙で製本する」「ページの多い本を製本する」など、絵本にとって、すべての要素を満たした最上位の綴じ方のひとつです。
糸かがり綴じの工程
①折り加工
8ページ、16ページ単位で両面印刷された本文用紙を、折り機を使ってページ順になるように折っていきます。この折られたものを「折丁(おりちょう)」と呼びます。
②丁合(ちょうあい)/見返し貼りこみ
折丁をページ順に重ねることを丁合と言います。その際、本文の前後に見返しを貼り付けます。
③糸かがり綴じ
丁合された折丁の背中に糸を通し、縫い合わせます。バラバラの折丁が本文として1つにまとまります。
④圧搾(あっさく)
糸で綴じた部分の膨らみを圧搾機(ならし機)にかけてプレスし、平らになるようにならしていきます。
ミシン綴じ
ミシン綴じは、工業用のミシンを使い、本の中心を縫い合わせる綴じ方です。
中綴じの製本と同じく、ページを開き、本の中心を重ねて綴じることから「中ミシン綴じ」とも呼ばれています。
オフセット印刷でも対応は可能ですが、オンデマンド印刷の上製本に利用されることが多く、「ガップリ!の絵本」では基本セット24ページ以下の少ないページ数の絵本にオススメしています。
ミシン綴じの工程
①丁合(ちょうあい)
ページ順に並べます。オンデマンド印刷では出力時に、オフセット印刷では印刷後に見開きページで断裁後、丁合機で丁合します。
②ミシン綴じ
本文用紙を開いた状態で、見開きの中心に沿って工業用ミシンで縫い合わせていきます。
③折り
縫い目に合わせて本文を折ります。美しくきちんと中央で折るにはかなりの力が要求されます。
④プレス
折った部分が厚く膨らむので、背をプレスし、他の部分と同じ厚さになるように整えます。
仕上がりイメージは無料サンプルで確認できます!
1冊は「糸かがり綴じ」、1冊は「ミシン綴じ」で綴じた絵本サンプルを、セットにしてお届けします。絵や文ではイメージできなくても、実際に手にとってみると「ガップリ!の絵本」で対応している2種類の糸綴じ加工の仕組みがわかります。
オリジナル絵本 製作者インタビュー
これまでに「ガップリ!の絵本」で絵本を作られた方にインタビューを行いました。
絵本を作ろうと思ったきっかけや、こだわった点、絵本を手にした人の感想、絵本の活用方法など、興味深いお話を伺っています。
これから絵本を作ろうと考えている方の参考にもなると思いますので、ぜひご覧ください。
ガップリ!の絵本ギャラリー
お客さまが上製本(ハードカバー仕上げ)で製作したオリジナル絵本を一部ご紹介しています。
ガップリ!の絵本 注文の流れ
当サービスでのオリジナル絵本の注文や登録はWebサイトから行っていきます。
下の注文の流れに沿って手続きを進めるようお願いします。