ガップリ！の絵本ミュージアム

オリジナル絵本を作ろうと思ったきっかけや目的・用途などを教えてください。

2020年に訪れたエチオピアの牛耕農村・ウォリソで、現地の子どもたち、大人たちが描いた絵をもとに作った絵本です。
ウォリソでは、農民が畑仕事の際に固い土から足を守る履物として、日本の「地下足袋」を活用しようとする取り組みがあります。
現地で手に入る牛革を使った地下足袋も、現地の職人によって製造され始めています。
ウォリソの人たちは日本製の地下足袋を初めて見た時、「牛の足みたいだ」と感じたそうです。
ウォリソの人たちは、牛とともに暮らしながら、畑を耕し、さまざまな仕事を行っています。
牛はとても身近な、家族にも等しい生き物なのです。
今も人の力と牛の力で行われている畑仕事が、地下足袋を使うことで楽になることもあるでしょう。
日本とエチオピアが地下足袋によって橋渡しされていく、生活の様子やこれからの夢を、エチオピアの人たちの絵によって伝えたいと思い、絵本を作りました。
さまざまな人に読んでもらいたいと考え、エチオピアのオロモ語とアムハラ語、日本語、英語の４言語を使っています。