ハードカバー製本

絵本は繰り返し読まれるものだから、丈夫で長持ちするのが理想です。けれど、書店に並んでいるような本格的な上製本は、数千部単位の大量部数をつくらなければ採算が合わず、個人で注文するには金額的に難しいものでした。
私たちは、少部数でも「美しく丈夫で本格的な絵本をつくりたい」と思っている方に、サービスを提供できないかと考え、試行錯誤を重ねてきました。そうして生まれたのが、「ガップリ!の絵本」です。
ハードカバーの製本工程はとても多く、それぞれに専門の職人さんがいます。この工程の複雑さも、少部数のハードカバー製本のハードルが高い理由でした。
しかし、私たちの「個人でも注文できる、上製本での絵本づくりサービス」、という思いに多くの職人さんたちが共感してくれ、個人のお客さまでも手が届く、50冊という少部数からつくれるサービスが実現したのです。
「ガップリ!の絵本づくり」ハードカバー製造工程のこだわり
絵本は、繰り返し、何度も読まれるという特徴があります。
そのため、「ガップリ!の絵本」が選んだのは、丈夫で高級感のある伝統的な製本、ハードカバー製本でした。
「ガップリ!の絵本」のハードカバーは、厚手で固く、表面にはPP加工を施した艶のある丈夫なつくりをしています。このハードカバーが、ていねいに綴じられた本文をしっかりと包んで長く守るのです。
ハードカバー製本の工程では、それぞれ専門の職人さんがいます。ハードカバーの製造工程をご紹介します。
印刷した表紙にフイルムを貼り付ける「PP加工」

フイルムを貼り付けることで、汚れから守り、キズが付きにくいように保護します。また、耐久性が高まり高級感もアップします。「ガップリ!の絵本」では、光沢感が増し、色が鮮やかになる「クリアPP」、落ち着きのある印象のつや消し加工の「マットPP」、梨地の凹凸ができ、手触りが個性的な「エンボスPP」の3種類から選べます。絵本のデザインや用途に合った加工をお選びください。
表紙を美しく貼るための「断裁/角切」

印刷後、PP加工を施した表紙は、印刷用のトンボに合わせて適正なサイズに断裁されます。さらに、表紙の芯になる厚くて丈夫なボール紙をきれいに包むため、四隅の角を切り落とす角切(かどきり)の加工を加えます。
表紙の裏に厚みのある「ボール紙の貼り付け」

断裁・角切された表紙は、表紙貼りの工程に進みます。まず、表紙の芯になるボール紙を表紙・背表紙・裏表紙のサイズに合わせて一枚ずつ断裁します。その後、ボール紙を指定の位置にセットし表紙の裏側に貼り付けます。紙質による厚み・すべりの違い、紙は湿気を吸収するため、天候の違いによっても、微細な調整が必要になります。
ボール紙を表紙で包みこむ「折り返し」

「ボール紙貼り付け」の工程で表紙とボール紙がしっかり貼り付いたら、次はボール紙から出ている部分の表紙を、ボール紙を包み込むように折り曲げて裏面で貼り合わせます。見返しでほとんど隠れてしまう部分ですが、ヨレやシワができないよう、ていねいに貼り合わせていきます。表紙貼りを専門とする職人さんのおかげで、1冊1冊の表紙が丈夫に美しく仕上がります。
一体となった表紙をローラーで「プレス」

ボール紙を貼り合わせた表紙は、圧着ローラーでプレスされます。このプレス作業をすることで、表紙とボール紙がぴたりと貼り合わされます。これで、ハードカバー製本特有の固くて厚みがあり、PP加工という丈夫な加工を加えた表紙が完成します。
「ガップリ!の絵本」では、このようにたくさんの技術に支えられてハードカバーがつくられています。
仕上がりイメージは無料サンプルで確認できます!
読み物としても楽しめる絵本サンプルで、ハードカバーの厚さや固さなど、仕上がりがチェックできます。また、2冊セットにし、「クリア」と「マット」1冊ずつ違うPP加工を表面に施したので、PP加工を選ぶ時の参考にしてください。
オリジナル絵本 制作者インタビュー
これまでにガップリ!の絵本で絵本を作られた方にインタビューを行いました。
絵本を作ろうと思ったきっかけや、こだわった点、絵本を手にした人の感想、絵本の活用方法など、興味深いお話をうかがっています。
これから絵本を作ろうと考えている方の参考にもなると思いますので、ぜひご覧ください。
ガップリ!の絵本 注文の流れ
当サービスでのオリジナル絵本の注文や登録はWebサイトから行っていきます。
下の注文の流れに沿って手続きを進めるようお願いします。