オフセット印刷

本や新聞、雑誌と、部屋の中を見回しただけでも印刷物はいろいろありますが、それらの印刷がどんな仕組みで行われているか、ご存知ですか。一般の印刷物の多くは、「オフセット印刷」で印刷されています。このオフセット印刷とは、凸版や凹版のように、版のでこぼこしたところにインキをつけて印刷するのではなく、水と油が反発する性質を利用した印刷方式です。

オフセット印刷では、入稿データをシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックに分解し、色ごとの「版」を作成します。「版」は印刷しない部分に水を吸着させ、印刷する部分にインキを載せて紙に転写し、色を重ねることで文字や写真、絵柄を表現します。

オフセット印刷の特長としては、高精細で印刷の仕上がりが非常に美しいことがあげられます。また、大型の「オフセット印刷機」で高速に刷るので大量印刷に向いており、部数が多くなるほどコストが下がるというメリットもあります。

当社では、フルカラー印刷ができる4色機のオフセット印刷機を使用しています。

4色機は最大でB判半裁サイズ(542×765ｍｍ)まで印刷できるので、大きなサイズの商品にも対応します。

1時間に最大で約12000通し、通常でも7000～8000ほど通すことができ、大量の部数でも高速に印刷することが可能です。

当社は創業以来65年以上、オフセット印刷に携わってきた歴史があり、職人の熟練した技術によって高い印刷品質を保っています。ガップリ！の主力であるオンデマンド印刷同様、オフセット印刷に関しても組版、製版、印刷、製本、加工の一貫した生産体制を構築し、スピードとコストパフォーマンスの向上を実現しています。

私たちは、いつでも安定した色再現ができるように、今まで培った印刷技術に加え、ISO国際標準に準拠した「Japan Color認証制度」を活用し、印刷のカラーマネジメントに取り組んでいます。

この「Japan Color認証制度」には、オフセット印刷の「Japan Color標準印刷認証」と、オンデマンド印刷の「Japan Colorデジタル印刷認証」があり、当社は2017年11月に2つの認証を同時に取得しました。

それにより、例えばオンデマンド印刷で作った商品をオフセット印刷で大量に増刷したり、反対にオフセット印刷で作った商品の足りなくなった分だけをオンデマンド印刷で刷ったりしても、同じ品質基準で印刷するノウハウを得ることができました。

また、オンデマンド印刷で「本機校正」と同じ品質基準で印刷した校正紙を出力することができるようになったので、オフセット印刷をご利用されるお客さまの時間とコストの削減に役立てられています。

当社のオフセット印刷では、環境に配慮した取り組みを行っており、日本印刷産業連合会の「グリーンプリンティング認定制度」オフセット印刷部門で認定を受けています。

「グリーンプリンティング認定制度」とは、印刷産業界の環境自主基準「印刷サービスグリーン基準」をクリアした工場や事業所が認定を受けられる制度で、その審査項目は多岐に渡っています。

工場では、近隣への公害防止から、使用する資機材、リサイクル率などの地球環境に配慮した対応まで細かく基準化されていますが、当社では2014年に認定を受けて以来、3年ごとの更新審査にも毎回、合格しています。